投稿情報: 16:39 カテゴリー: Hasselblad 553ELX | 個別ページ | コメント (0)
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Hasselblad 553ELX, Planner C 80mm f2.8, kodak 400NC
すごく久しぶりにヨドバシカメラに行ったら、フィルムコーナーの在庫がとても少なくて驚いた。もうひとつ驚いたことは、その値段の高さだ。数年前にはもっと安価に入手できたのに、いよいよ稀少品になってきているようだ。
以前にまとめ買いしておいたフィルムも残りわずか。クローゼットの底で眠っている間に商品価値が二倍近くになったということか(経年劣化による減損分はさておいて)。金利商品だったらよかったのに。
現像を自分でやっていたときに揃えた器具は、ぜんぶ知り合いに譲ってしまった。今後、レンタル現像室を使おうと思う。
最近見た某質問サイトには、銀塩カメラで撮影し続けることを否定する意見が多く書き込まれていた。でも、そのほとんどが知識不足によるものや見当違いのものばかりだった。ただし、フィルム写真を撮り続けるには覚悟と労力がいることは確か。無論、デジタルでできるところは、ハイブリッドでやったほうがいい。ラクできるところはラクして、撮影に集中すればいいと思う。
投稿情報: 14:25 カテゴリー: Hasselblad 553ELX | 個別ページ | コメント (0)
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Hasselblad 553ELX, Planner C80mm f2.8
もう長いこと触れていなかったハッセルブラッド553ELXのフィルムカートリッジを空け、古いブローニーフィルムを引っ張り出してみた。そして、現像してみたら……あれれ、撮った覚えのない写真が……。記憶にあるような、ないような。
スゥエーデン鋼で造られた強靭なボディを子犬のように両手で抱き、シックス・バイ・シックス(6×6)に切り取られた世界を見つめるという至福。
ハッセルブラッドやローライが好きな人は、写真を撮るよりもツァイス製のレンズを介してファインダー越しに映る美しい像の虜なんですよ。もしかしたら、ずっとハッシー(ハッセルブラッドの愛称)を抱えて世界を覗けたらと思っているのではないでしょうか。いや、わたしがそうなんですが。
たとえば、一般的な35mmは世界の一片をバターナイフで切り取るような感覚です。一方、中判カメラは世界という本の1頁をそのままパリッと剥ぎ取るような感覚であり、気持ちに余裕がないと難しい。裏を返せば、心ののりしろを広げてくれるような感じでしょうか。
かつて一式数百万円以上もしたハッシーをストリート・スナップに使う。今ならできる。なんて幸福な時代。
投稿情報: 09:32 カテゴリー: Hasselblad 553ELX | 個別ページ | コメント (0)
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2009年1月撮影 / film : kodak 400 T-MAX
この写真は、チェコスロヴァキア製のトイカメ、ピオニール FIT II型で撮影したものだ。湖面を氷が覆う真冬に、娘を撮影した。
ピオニールは1940年代後期に製造されていた子ども向けカメラ。ブローニー版のフィルムで撮影するのだけれど、かわいい印象とは裏腹に、手強いカメラである。
鏡筒をくるくると回して、エアレンズを引き出す。外装はプラスチック製。意外と重いし、かさばる。 隙間が多いので遮光対策が必要だ。ハレ切りも忘れずに。
そんな苦労の末、75年間旅をしてきたこのエアレンズ付きタイムマシンが奇跡を起こす(ときどきだけど)。