新聞社のユーザー囲い込みでは、朝日新聞社のアスパラクラブなど、これまで販売店に握られていた顧客情報を自社で管理しようという動きがあります(日本特有の問題ですが)。
このご時世ですので、ジャーナリズムによる収益に頼っていては立ちゆかなくなるため、優良な顧客たちのライフスタイルにあわせて新たなエンクロージャー(囲い込み)が必要になるのは当然の帰結でしょうか。
ルパート・マードック氏の傘下となったWSJ(ウォールストリート・ジャーナル)も、収益の最大化を目指すべく、旅行の予約サービス: WSJTravelをローンチしました。
昨年夏にローンチしたワインのサイト:WSJWineに加えて、今回は旅行ビジネスにも進出。たとえば、ナパヴァレーにワインと食を楽しみに行く、といった旅行パッケージの販売を行うなど、両サイトの顧客ニーズを横断したサービスを提供するようです。
これはわたしの持論ですが、新聞社はそのブランド力と顧客属性を鑑みると、ライフスタイルのニーズに応えるようなメディア拡張を施し、そこから顧客単価を上げていく(あるいは情報のフリー化に対抗し、モルタル部を希少化させ交配する)のが吉かと。
つまり、メディアパワーを最大に駆使して、(無論、公益性が強いジャーナリズムとは分離・分社させたかたちで)情報商社になるのが今後生き残る道ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
source : paidContent.org "WSJ adds Travel Booking Services to its Wine Business"
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