インドのバンガロールを拠点とするEC Mediaという企業が、電子書籍端末を発表しました。
Wink XTSという機種は11,490インドルピーの価格でもうじきリリース予定だそうです。GSMとWiFiを備えた6インチ液晶画面のこの商品は、内蔵HDに2GBを用意。そのほかにマイクロSIMカード、SDスロットルにUSB接続も備えていて、一見キンドルと見紛うばかりのルックスです。
OSはLinuxベースのものが載り、バッテリーは連続10時間使用可能の模様。気になる重量は260gということなので、Kindle2よりわずかながら軽量でしょうか。
すでにwink storeという電子書店がオープンし、19万冊以上のタイトルが用意されています。古典であるブライム・ストーカーの『ドラキュラ』もあれば、最近の『食べて、祈って、恋をして』の原作などが並んでいます。対応フォーマットはこちらの通り。TTXT, RTF, PDF, DOC, HTML, WOLF, CHM, FB2, DJVU
また、電子新聞や電子雑誌のニューススタンドとしてWink Wireというプラットフォームも準備しているようです。
今年7月、来日したインド最大のメディア企業「Times Of India Group」のDR.Bhaskarb Das社長にお会いしたとき、同氏の説明によればインドの紙媒体の消費者数は1億7千万人規模とのこと。まだまだ成長著しい市場です。そして、わたしが非常に驚いたのは、電子新聞の購読者数がインドでは1500万人(!)ということです。
購読者のほとんどはインド国外のインド人とのこと。たぶん、わたしが知る限り世界でもっとも発行部数の多い電子新聞と言えるでしょう。その市場規模を鑑みるに、もしかしたらWinkはキンドルに次ぐか、もしくはそれ以上の(?)電子書籍端末と電子書籍店舗となる可能性があるかもしれませんね。
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