ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)の発行元であるダウジョーンズ社は富裕層向けの月刊誌「Persuits」を出版することを発表した。ルパート・マードックによる買収がほぼ決定済み後の大きな動きとして、米メディアは報じている。
「Persuits」は、来年9月創刊予定。最初はWSJの土曜版に挟み込まれ、80万人の選ばれた読者に届けられるという。
なお、筆者は今回の報に触れ、今年の7月にアーティストのプリンスが、英国の新聞The Mail on Sundayに新作CDを無料で添付するという行為が世間を騒がせた事件を思いだした。
それにより、同紙の売上もその号のみ増大したことを鑑みると、(今回のWSJの目的とは違うにせよ)新聞紙にほかのメディアをバンドルするという手法は、今後かなりの広がりを見せるのではないか。
つまり、新聞(本業)そのものの価値が目減りし、それに付加価値を付けてビジネスを増大させる手段を模索しなければならない、というトレンドが波及し始めているのではないか、ということだ。
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