印刷会社が各新聞社に対して値上げを要求しているが、価額に跳ね返ると読者を失いかねず、由々しき事態であろう。
そんなご時世ではあるが、値段を上げるのとは反対に、イギリスでは地方紙による「一部無料・一部有料」の“デュアルモデル”が奏功しているようだ。
HoldtheFrontPage.co.ukによれば、Gravesend Reporter紙が、Richmond&Twickenham Times紙、Manchester Evening News紙に続き、デュアルモデルに踏み切ったとのこと。
あいにく、筆者はどのメディアも不案内であるため、同サイトの言葉を引くのみだが、このGravesend Reporter紙は、すでに無料の新聞紙Gravesend and District Expressを発行していて、今回この2紙をひとつに統合することで、デュアルモデル化を果たしたようだ。
今回の統合でGravesend Reporter紙は6000人の読者から、6万人へと部数を伸ばすようだが、イギリスの有料地方紙はそんなに読者数が少ないのかと驚いた次第である。この統合により、同紙の値段を40ポンドから25ポンドに値下げしたようだ。
Gravesend Reporter紙を保有する企業Archant社では、すでにデュアルモデルにより成功をおさめた経験を有しているそうだ。日本の夕刊紙もデュアルモデルになる日が来るのだろうか?
情報源
HoldtheFrontPage.co.uk "Kent weekly is latest convert to dual model"
Guardian "Newsquest's Richmond & Twickenham Times goes part-free"
The Editors Weblog "UK : Does part-paid part-free circulation work"
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