米国ではセレブたちによるTwitter(ツイッター)配信活動が盛んなようです。
NYTimes.comによれば、MBAのカリスマ選手シャキール・オニールがTwitterを活用しているようですが、書いているのはゴーストなのだとか。同記事では、そのようなゴーストライターをゴースト・ツイッタラーと呼称しています。
わたし自身も著名人ブログのプロデュースをいくつかの会社より依頼され、折衝から行いましたが、当時ブログが普及していなかったため、多くのセレブからは「そっちで書いてよ」と言われました。基本的にお断りして、どのように書いたらよいのかアドバイスと編集作業のみを引き受けるかたちにしましたが、さすがにTwitterとなると本人執筆は難しいでしょう。
歌手のブリトニー・スピアーズが自身のTwitterやFacebookなどの運用者を募るための求人広告を出し、二人を雇ったそうです。企業や政府ではかねてより、CCO(チーフ・コミュニケーション・オフィサー)やCMO(チーフ・メディア・オフィサー)が必要だという議論がありましたが、セレブの広報活動においても、ソーシャルメディア・ディレクターの存在が欠かせなくなってきたようです。
ブログの多くは「わたしの日記」といった殻に覆われたまま、そこを突破するビジネスモデルが顕在化していませんが、わたしがかねてより指摘しているのは、セレブブログやSNSほかソーシャルメディアを用いたビジネスの可能性です。
私見ですが、「ブログ」はシステムなのに、コンテンツのひとつである「日記」を意味する言葉として固着したかの感があるため、新たな市場創出の可能性を阻んでいるといった印象をもちます。すでに高い知名度をもつセレブにとって、既得権益の中抜きを行う勝機が今だと思うのですが……。
なお、セレブだけではなく、アップル・ユーザーの間ではおなじみのカリスマ・エバンジェリスト・ガイ川崎さんもゴーストライターを活用しているそうです。やはりこれだけソーシャルメディアが溢れてしまうと、よほど暇でもない限り、ゴーストライターが必要でしょうね。
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