日本ではまださほど勢力を占めるに至っていないTwitterのジャーナリズム活用法は、本ブログでも取り上げてきました。
最近ではワシントン州の洪水について、米国ワシントン州のローカル・ニュースサイトHeraldnetがTwitterを利用して洪水の情報についてのニュースを配信したようです。また、同州の別々のメディアに所属している4名のジャーナリストたちが、それぞれの垣根を超えて、協調しあいながらこの洪水について報じた模様。
たとえば、4名が在籍する各サイトの左下には、他のソースがどう報じているのかをリンク付きで表示。記事の表示には、Publish2が提供するウィジェットが使用されています。
Heraldnet / wenatcheeworld.com / kitsapsun.com / wenatcheeworld
従来の新聞紙ジャーナリズムでは考えられなかった、自紙や通信社以外の記事をフィード(配信)するということがここでは起きています。以前に触れた「Walled Garden Mentality」を超えた情報配信の在り方として評価していいでしょう。
本件の仔細を報じたPublishing2.0の言を借りれば、これは「Link Minded Journalism」ということになるでしょう。
やはり、メディアがそれぞれの紙の器と独自の流通網を所有していた時代の報道と、これからの報道は違ってきて当然というわけですが、「ネット上で記事を剽窃されている」と主張する従来新聞メディアは、権利の主張と同時に21世紀に則した新たな情報の伝播について、自らもビジョンやアイデアを示す必要があるのではないでしょうか。
参考サイト:Publishing2.0
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