ドイツのタブロイド新聞BILDは、ウィキペディアによれば欧州で二番目に売れている新聞のようです。英国のSunに近いようですが、その編集長を務めるKai Diekmann氏は現地では有名なセレブ・ジャーナリストの一人なのだとか。
そんなKai Diekmann氏は自分の新聞とは別に個人のブログを開設、さらに自身をマーチャンダイズした商品を販売するなど、かなりユニークな展開を見せています。彼のオフィスはこちらから見渡せます……
今後、個がむき出しになったネット空間で、彼のようなスター編集者(本来は裏方ですが)が売り出していく可能性はなきにしもあらず。そのとき、その編者を擁する媒体は、そのような活動を互いの利害追求のために容認するのか、もしくは拒絶するのでしょうか。
blogもそうでしたが、Twitterが現れてから、組織という庇(ひさし)の下の個がむき出しになりつつありますが、フリージャーナリストのArianna Huffington氏のように自身のメディア「The Huffington Post」を立ち上げることは珍しくありませんが、Kai Diekmann氏のような組織に属したまま個人をアピールするジャーナリストの存在が気になります。
もともと、エディターシップは属人性に負うところ多大なので、今後、個人アピールの流動化が進めば(これは作家やアーティストにも言えることです が)、そこに仕組みと資金が集まり、先のThe Huffington Postのような独立系メディアが誕生しないとも限らないでしょう。
(source : BuzzMachine "Editor as star")
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