PayPalが新しいiPhone用のアプリをリリースしました。スマートフォン2台間の情報を交換しあうBump Technologiesの技術を援用しているようです。
この新アプリを使えば、たとえば同じテーブルで何人かの友人たちと食事をし、1人がまとめて払う際など、各自がその支払いを引き受けた友人に瞬時に割り勘した額を送金するといった使い方が想定されます……
……似たようなサービスでは、ノキアが出資するobopayがあります。さらにTwitterの創業メンバーでもあるジャック・ドーシー氏が新しく始めたSquareは、スマートフォンでクレジットカードをスキャンし、それにより送金や受取が可能になるサービスを提供しています。
すでに小額決済のデファクトスタンダード(事実上の標準)でもあるPayPalならば、クレジッドカードのスキャンも必要なく、決済の迅速さではそれら競合に対して脅威となるでしょう。たぶん、個人間の少額決済プロバイダも用途やターゲットユーザーによって棲み分けが出てくるかもしれません。
ほかに、 メディアなどのコンテンツ・プロバイダーが課金したい場合、モバイルから決済できるサービスにBOKUがありますが、今後は今回発表されたPayPalアプリを使ってのコンテンツ決済も期待されます。
将来、大道芸人(ストリート・パフォーマー)は道に集金用の帽子を置いておくのではなく、自分のアカウントを記載しておき、スマートフォン経由でオーディエンスから集金する時代になるかもしれませんね。
情報源 : NYTimes "Owe Someone Money ? Just Bump Your Phone", Nokia Sends $35 Million to Obopay...", "A Twitter Founder Turns to Electronic Payments"
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