RSSフィードを広告媒体として考えた場合、より精緻な顧客の属性入手は可能なのだろうか。なかば強制的に会員化→その会員に向けてRSSフィードという流れであれば問題ないのだろうが、それではメルマガと変わらないので、やはりトラフィックを稼いで数多く広告バナーをフィードさせるのが順当なところだろう。しかし、それだと既存マスメディアと変わらない気もする。
米のFindsavings.comはバーゲン情報を集めてRSSフィードを行ない、ユーザーのクリックによって目的のサイトへと誘導し、アフィリエイトとして使っている。このアプローチは興味深い。
さらに、RSS広告を阻むものとして、ウェブ型のRSSリーダーがある。たとえばこれらが広告をブロックする機能を提供するのではないか、という点。一時期、米グーグルでRSS ADという語句検索をかけたら、RSS広告用ブロッカーが多くひっかかったことを付け加えておこう。見せたい人が多いなか、見たくない人も少なくないということだ。
日本の企業でRSSフィードのエクスチェンジ・サーバとして、フィードのトラッキングも行えるという趣旨のサービスを発表していたところがあったと 思うが(すぐにdel.icio.usしなかったので、もう見つからない。ご存知の方は教えてください)、フィードのトレーサビリティは今後、重要な課題 になると思うが、いかがだろうか。
marketingstudies.netによれば、RSSフィードはリーチできなかったターゲットに向けて、コミュニケーションをとるための『ラスト・ワンマイル・コンテンツ』と考えているようだ。
主なフィード・ターゲットとしては、ビジネス・パートナー、投資家向け、サプライヤー向け、既存顧客向け、広報、アディショナル・サービスなどが想定される。
また企業情報をRSSフィードする際に、いくつかのチェックボックスを設けることでユーザーが選択し、フィードされる情報をカスタマイズできるようにしている企業も増えてきている。ユーザーの種別(たとえば、顧客なのかパートナー企業なのか等)や住んでいる地域など、カスタマイズは必須だ。
付け加えれば、マスメディアやポータルサイトのように多ジャンルのトピックを扱っていると読者の興味はひとつのフィードだけにおさまらない。そこで、セクションごとにフィードする必要がある。
米ではアフィリエイターに対してRSSフィードする企業も出揃っている模様。いちいち会員ページにログインするのは面倒なので便利だ。面白いところでは、動物園の迷子・落し物情報など(携帯でRSSフィードを受け取れると良いのだが)。
期待こそ大きいRSS広告だが、まずはIRや顧客サービスという使途での活用も見出したいところである。
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大変興味深い内容ですね。
トラックバックさせていただきました。
投稿情報: 村松@ブログビジネスファンド | 2005/11/13 02:36
こんにちは、村松さん。
付記ですが、NYTimesやワシントンポストのジャンルごとに行うRSS Feedは膨大な数になっています。
nytimes.com
http://www.nytimes.com/services/xml/rss/index.html
Washingtonpost.com
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/rss/
投稿情報: kobahen | 2005/11/13 18:14