よく講演などを行なうと、多くの人たちから「ブログは多すぎて、どれをみていいのかわからない。いいものを教えてください」という質問を受けるが、それぞれの好みや指向性があるので、なにをもってその人にとっての「よいブログ」なのかは計り知ることができないため、答えられない。
だからこそ、「問い」から始まるネットにおいて、検索やランキングサービスの重要性は周知の通りだが、ブログがマスメディアに対するオルタナティブだとしたら、ランキングは書かれている内容の質や価値判断を担保されたものであるとも言いがたいので、それらをお薦めするのも安易な気がする。そこで、結局は「自分で捜して」としか答えられない。
もちろん多くの人が見ているから、「そのサイトは有益なものだろう、その情報は信頼できるのだろう」という憶測が成り立つだろう。あるいは、テクノ ラティのように「旬な話題」という切り口もあるし、del.icio.usやfurlなどのソーシャル・ブックマークによるほかのユーザーからののお薦め などは泣けるほど有益だ。
Googleは相互リンク数など「信頼性」を重視していると聞いたことがあるが、これらパラメーターはそれぞれのmeta サービスの根幹を成すものなのであるから、それが各アグリゲーターの個性となりランキングの結果に差異が生じる要因となる。そして、ときに人気ランキング はhackやabuseの対象となりえるので、書いているコンテンツの中身よりもマメにhackした人が勝つという現象がときどき起こる。
さて、そんななか、最近登場したmemeorandumは私にとってとんでもなく有益である。
これは話題のトピックについて有益と思われるブログなどの、そのトピックについての意見をアグリゲートしている。もちろん、「有益と思われる」という点においては、非常に主観的なので検索サービスがもっとも忌み嫌うところではあるが、これもアリではないかな。
これまでも、「サイズ(ユーザー・ボリューム)」なのか、「クラウド(雲の意〜広義な意味ではネット上のサイトすべて)の質」なのかという議論は、ブログ登場以前からあったわけだが。
memeorandumは、どのような基準でコメントをアグリゲートしているのかはわからないが、boingboing(人力)に加えて、allconsuming.net(Tagクローリング)のようなアグリゲーションは私も目指すところではある。どなたか一緒につくりませんか?
いよいよはじまりましたね。
こばへんぶろぐ。
GMOともインキュベーションで組んでいると報告をうけました。楽しみにしています。
投稿情報: shint | 2005/11/15 12:03
こんにちは、shintさん。
「組んで」いるというより、FMとは旧知の仲なので、助言をするという次元での微力ながらのconcernであり、映画だとカメオロールとか友情出演と呼ばれる感じですかね。
新聞報道は大々的で焦りましたが。(^^;
投稿情報: kobahen | 2005/11/16 16:59