元マイクロソフト・ジャパンの古川亨さんが自身のブログにて、ウェブメディアのIT Proに掲載されたインタビュー記事にご立腹の様子である。
私も過去に受けた取材で、事実誤認(ゲラで確認したにもかかわらず間違っているもの)や内容がイマイチのものには、こちらのブログで訂正や補足、また自分の意見を掲載してきたので、古川さんの気持ちはわかる。
逆にメディアに携わり、多くの取材を行ってきた経験から、インタビューイの主張がすべて正しいとも思わない。しかし、事件報道ならともかく、通常のインタビューの場合、互いの理解点が相当にズレていない限り、多少のヘマは互いに容認する場合が多いだろう。
こじれるということは、コミュニケーションが不全だったり、今回のようなフレームアップ(文章を本来の文脈から意図的に引き離すテクニック)が引き金となりそうだ。
今回の古川さんのケースでは、どうやらフレームアップを含む編集体制の分業が遠因なのかもしれない。そのやり方の良し悪しは別とし、責任の所在が明確なブログと旧体制のメディアとの相違、ひいてはカルチャーの差が今後とも表出してきそうな気がする。
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