Media Infoによれば、ニューヨークタイムズは、インターナショナル・ヘラルドトリビューン(IHT)との広告販売を07年1月から統合する模様だ。
これは今年に入り、ウォールストリート・ジャーナル紙がWSJ.comと広告販売を統合した流れを汲む、米新聞のクロスメディア広告販売戦略に追従するものとみられる。
ニューヨークタイムズ社は、ニューヨークタイムズ紙、NYTimes.com、ボストングローブ紙ほか15の日刊紙、そしてAbout.comなどのウェブ を保有している。NYTimes.comでは、すでにAnswer.comとも記事提携をしていて、完全に動画化されたAbout.comをみても意外と IT戦略においても熱心なことが看て取れる。
最近では元ワシントンポスト紙のマイケル・ロジャー氏をスカウトし、同社のR&D部門のコンサルテーションとして、「Futurist-in-residence」というユニークな肩書きを与えたというプレスリリースを行った。
B to Bによれば、ロジャー氏は今後ブロードバンド化の加速について言及し、新聞の編集がいかにモバイル向けになっていくかを、まず先に見なければならないと語っている。
ワシントンポスト紙のモバイル配信を含め、米新聞社は本格的なウェブ展開に新境地を拓こうとしているようだ。
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