SMO(Social Media Marketing)の提唱者、Rohit Bhargava氏のブログに書かれた、米の人気携帯端末ブラックベリーが行ったCGMマーケティングに対する批評は、そのまま「バイラル・キャンペーン『べからず』集」になるかと思ったので、備忘録のために書いておく。
まず、このブラックベリーのキャンペーンだが、一言でいえば、ブラックベリー・ユーザーに対し、自分の人生や仕事においてブラックベリーがどう活用されているか投稿を呼びかけるものだ。
このキャンペーン・サイトをみていると、「よくできているな」と感心するのだが、なにかが違うという疑義が残る。そのなにかについて、Rohit Bhargava氏の指摘は的確だ。
間違い・その1
まず、ユーザーが投稿するためのインセンティブが設定されていない、という指摘。
たしかに、バジェット社やベスパの成功したバイラル・キャンペーンでは現物か、もしくは賞金が報酬として贈られたが、このブラックベリー・キャンペーンでは特になにもない。ユーザーの好意のみが命綱だ。
間違い・その2
画像やビデオが投稿できない。
いまどき、テキストだけというのも、ね。
間違い・その3
広告のみでしか、このキャンペーンが告知されていない。
自分のホームページからのリンクもないそうだ。たしかにバイラルさせたいのなら、バナー広告以外を使うための施策がほしいところだ。
間違い・その4
リアルタイムで投稿が反映されない。
これは、たぶん投稿の内容を制限しようとしてのことだろうけれど、どうも奇異に映る。
別な観点から考えると、すでに掲載されているユーザーの各意見に連関はないし、それならばサイトから投稿させる必要ないかも。
リアルタイムで反映されなければ、少なくとも投稿が投稿を生むという心理的なモチベーションは働かない(荒しは起きないかもしれないけれどね)。
……ということで、CGMマーケティングを施策する際に、いろいろと自分たちも注意せねばならないということを改めて確認した次第。
情報源 : Learning from Blackberry's Social Media Marketing Mistakes (Influential Interactive Marketing)
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