米シカゴのベンチャー企業The Printed Blogのビジネスモデルが注目を集めています。
それはブログで書かれた記事を集めて新聞として印刷し、手渡しで無料配布するというものです。内容はシカゴの地域情報を中心とし、隔日で刊行予定。
新聞は11×17インチ(約28×43センチ)の3ページ6面のフルカラー印刷で、想定読者は1000人とのこと。超ニッチであり、「ハイパー・ローカル」な媒体といえるでしょう。
創刊は1月27日を予定していて、シカゴだけではなく、サンフランシスコでも一部配られるようです。
つまり、これまでの新聞社とは逆に情報収集にコストをかけずネットを駆使し、配布においては物理的な紙メディアのメリットをそのまま持ち越そうという発想です。
発行人のJoshua Karp氏によれば、週単位の利益としては1号あたり200コマの(クラシファイド広告〜三行広告的なもの〜)広告枠が売り切れた場合、750ドルから1500ドル(約66,000円〜130,000円)を見込んでいるそうです。
あまりに小額ですが、これを全米の各地域別に運営されるようになれば、やがては……。
すでに、The Printed Blogでは300名のブロガーの同意をとりつけているようで、原稿料の代わりに広告収入を分配するモデルを考えているのだとか。
前回に取り上げた「Spot.us」とtriCityNewsもハイパーローカルなメディアであるため、今後、このようなニッチな地域密着型のスモールビジネスが台頭しそうな予感がします。それにしても、このような新しい発想のビジネスが次から次へと生まれてくるところに、米国の底力をみた気がします。
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