Simon & Schuster, a division of CBS, plans to announce Friday that it will make digital editions of about 5,000 titles available for purchase on the site, including books from best-selling authors like Stephen King, Dan Brown and Mary Higgins Clark.
ソーシャル・プリンティング・サービスのScribd.comにて、米サイモン・シャスター社が人気小説『天使と悪魔』などを販売開始。小売り価格はアマゾンよりも20%安価。
アマゾンのキンドル向け電子書籍は、半分の利益を版元とアマゾンが分け合うようだが、Scribd.comの場合には80%が版元に入る仕組み。
アップルのiTMSもそうだが、今後利益の配分をめぐって膨大なユーザー数を抱えるプラットフォーム側とコンテンツ・プロバイダー側の間で対立が生じるだろう。
キンドルが普及するまで紙の出版社は辛抱していればいい、というような意見を紙の出版人から聞くことがあるが、電子時代の取次はDBをもつネット・リテールであり、多くの版元は一介のコンテンツ・プロバイダーにしか過ぎない。
その意味で、価額設定や利益配分などにおいてはネット・リテーラーに対し、隷属的な立場を撮らざるを得ない可能性をあまり理解していないのではないか。
プラットフォームはユーザー志向なので、ユーザーの反応を見ながら価額設定を行う。だから、iTMSの場合、最終的な販売価格というものはアップルが決めるのである。版元は希望小売価格を提示するだけで、その価格で販売できるとは限らない。
グーグルは版元が独自に価格設定できる電子書籍の販売を検討しているようだが、もしかしたら、このあたりグーグルに勝機があるかもしれない。また、Scribd.comのようなサービスが大手ネット・リテーラーに買われる可能性も…。
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