huffingtonpostによれば、ハリウッドの業界人御用達情報誌「バラエティ」のサイトが来年早々にも有料課金化に踏み切るようです。
→ Variety
日本ではかつて角川書店が日本版を刊行し、松田優作や薬師丸ひろ子主演の自社映画プロパガンダ誌として定着していました。
しかし、同誌はもともと業界向けの専門誌であり、背景には興業のリサーチやマーケティングに特化したビジネスモデルを広く展開していることは一般的に知られていません。2007年から日本版がリード・ビジネス・インフォメーション社から刊行されましたが、2009年に休刊しています。
The changes at the Hollywood trade publication will take place early next year and come with new online features such as a better archive, publisher Brian Gott said.
While there might be some reduction in the number of Web site visitors, currently about 2.5 million per month, the switch will help preserve paying subscribers even if readers eventually switch to reading online only, he said.
実は専門誌こそユーザーがターゲティングされているので、巷にあふれてコモデティになった情報とは違い、内容にニーズがあれば課金モデルは機能するかもしれませんね。
この米バラエティのPaywall化がうまくいけば、多くのB2Bメディアには朗報になるでしょう。ただし、新聞業界と同様に、だれかが囲えば、誰かが門を開くので、一概にPaywall化が最良の作戦かどうかは、競合者や媒体のブランド力、そのほかのビジネスモデルなどと併せて鑑みたほうがいいでしょう。
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