めっきりTwitterでつぶやくことが多くなり、また身辺慌ただしく、すっかり2009年度末より年をまたいで更新が停滞してしまいました。そこで、以下、最近の活動概況を備忘録も兼ねて整理しておきます。
昨年に監修・解説を務めさせていただいた『フリー <無料>からお金を生みだす新戦略』(NHK出版)は12万部を超えたようで、ハードカバーのビジネス書としては近年稀な売れ行きとのこと、1万部無料ダウンロードのフリー施策を含めて「新戦略」が奏功した模様です。
ほかに、自著『新世紀メディア論』がビジネス大賞2010で7位を受賞しました。投票いただいた方、どうもありがとうございました。
209年度、わたしが記事を寄稿した書籍として『Twitterの衝撃』(日経BP出版)があります。著者がたくさんいるので目立っておりませんが、良い仕事をした気がしています(笑)。津田大介さんが自著『Twitter社会論』にも引用しているので、目の付けどころが渋いと思いました。その後、津田さんの同書刊行記念イベントで文芸評論家の仲俣暁生さん、ライターの速水健朗さんを加えた鼎談に参加し、その内容は芹沢一也さんと荻上チキさんの『αシノドス』に収録されました。
また、電子書籍『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』(ポット出版)で同社社長の沢辺氏よりインタビューを受けております。ほとんどわたしの個人的な話ばかりで、あまり現状報告っぽくないのですが、新潮社の『考える人』(ウェブにインタビューが全文掲載されている)に比べると、沢辺さんとの丁々発止が面白く、まるでサブカル記事みたいでよかったです。ところで、『考える人』の記事はなかなか検索にひっかかりませんが、新潮社さん、SEO大丈夫かな?
直近に掲載されたインタビュー記事等
長い間連載させていただいていた共同通信社のコラム連載は終了し、現在の定期連載は月刊誌『GQ JAPAN』(コンデナスト・ジャパン)だけですが、その代わりに(?)取材・講演がとても多く、直近に掲載されたものだけ取り出してみると、フリージャーナリストの上杉隆さんとの対談(Business Media 誠)、慶應大学大学院内で運営されるアート系メディア『ART CAMPUS』からの取材、日経エンタテインメント! 2月号『2010年大ヒット予測』、GQ Japan 3月号『Bestselling Books』などがありました。
開催予定の講演等
講演ではアップルストア銀座でジャーナリストの林信行さん、クリエイティブ・コモンズのドミニク・チェンさんと鼎談、限定されたものとして、大手新聞社、大手広告代理店、HR系の財団法人等で講演を行いました。
オーディエンスとして誰でも参加可能な講演として、近日では2月4日にGLOCOM(国際大学)で開催される研究ワークショップ『メディア産業はどう存立するのか』シリーズの3回目に登壇します。仔細はGLOCOMさんのサイトを御覧下さい。
また、メンバーのみとなり完全にクローズドな講演ではないので記載しますが、オープンソース協議会主催の2月17日講演にて基調講演を務めさせていただきます。
ほかにも仔細が主催者側よりウェブサイト等にアップされ次第、告知したいと思いますが、Twitterでもつぶやいていきます(というか、最近は"宣伝にも協力せよ"と言われておりますので)。
2010年はさらにメディア激変の年になりそうです。新聞社はペイウォール化に進み、一方でクリエイティブ・コモンズを利用したフリー・コンテンツのサービスも多く散見されるようになってきました。電子書籍端末も今年は出荷ラッシュとなるでしょう。
ウェブプロデューサーとしてのお仕事
本業では、開示できる範囲のものだけ挙げると、昨年秋にダイソン社の”羽なし送風機・エアマルチプライアー”の日本におけるバイラルマーケティング施策や、冒頭に述べた書籍『フリー〜』の同種キャンペーンに協力させていただきました。その意味ではソーシャルメディア・マーケティングもいよいよ本格的に日本企業にも認知されてきて嬉しい限りです。
ただ、まだ勘違いがはびこっていたりしますので、なんでもかんでもブログやTwitterを使えば成果が上がるというものでもございません。そこで、バイラルマーケティングのB2Bソリューションとして、Buzz Loungeというものも発表しました。かなり好評を博しております。すでに成功事例もある方法論をパッケージ化したものです。ご興味をもたれた事業系のお客様はこちらにご相談を。
さらに今年は、いろいろなウェブメディアの立上げや海外向けのバイラルキャンペーン施策などに携わっています。こちらも発表できる段階になればお知らせいたします。
末筆ながら、かつ、遅ればせながら2010年もよろしくお願いいたします。
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