最近、大きな話題として注目したのは、ルパート・マードック氏率いるニューズコーポレーションがハースト社のSkiffを買収、さらにオンラインコンテンツへのアクセス課金を提供するjournalism onlineに投資した件です。
わたしが思うに、いずれ電子書籍端末は(*現行キンドルのような専用端末以外は、iPadのようなシンクライアント型端末であり、電子書籍端末と言うことに非常に抵抗があるが)MP3プレイヤー並みにコモデティ化していくと思うので、勝負ポイントは機種の差異よりも豊富なコンテンツの品揃えと決済を備えたプラットフォーム間戦争となるでしょう。
そのためにニューズコープが買収したくてもできないアマゾン、アップル、バーンズアンドノーブル以外の選択肢としてハーストのSkiffに白羽の矢が立ったのではないでしょうか……
しかし、そもそもskiff自体のローンチが来年とアナウンスされていて、生き馬の目を抜くこの業界でそれはいくらなんでも遅すぎだろうと思っていたので、skiff陣営からすれば、良くいえば出方を深謀しつつ、悪くいえば決定打に欠いて悩んでいるところに良い商談が転がり込んだというところでしょうか。
ただ、マードック太閤が電子新聞の有料課金を行うなら、かつて日本でソフトバンクがヤフーBBというインフラに接続するためのモデムを無料で配ったように、Skiffの廉価版を用意して無料で配ることも帝国のシナリオには織込み済みではないでしょうか。
メディア王的にはハードウェアとプラットフォームを入手したことは正しい選択でしょうが、skiffがローンチする頃にはアマゾンがカラー化されたタッチパネルのキンドルを、アップルがマルチタスクのiPadを、という流れになって出遅れた間の周回数の差が埋められないという懸念も残ります…。
#さて、最近はTwitter上でつぶやきっぱなしで、忙しすぎて時間もないため、なかなかこちらのブログの更新がままなりません。今後はこれまでの路線をTwitterに持ち越しつつ、本ブログは少し路線を変えて行こうかと思案しています…(汗。
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