今年の2月、仕事で沖縄市が行なうコザのライブハウスはしごツアーを取材して以来、コザの魅力を周囲の人たちに喧伝してきた。沖縄には数えきれないほど来ているが、それまでコザはまったくと言っていいほど立ち寄ったことがなかったのだ。
そして、私の話を聞いた某レコード会社CEOが「ぜひ行きたい」ということだったので、今月の頭に、彼と一緒に再びコザを訪れたのだ。
前回、訪れたのは有名な「JET」「Al's Bar」「7th Heaven」。
今回は訪問が木曜だったこともあり、ほとんどライブはなかったが、地元のはしごツアーガイドであるYさんのおかげでいろいろと連れて行っていただき、前回とは違うディープなコザの魅力に触れることができた。
コザはロックな街である。下北沢や高円寺がロックだという人もいるかもしれないが、私自身これまで訪れた場所のなかで、シアトルのブロードウェイが最高だったが、それを超えるのはコザしかないと思う。なんで早く来なかったんだろうと悔やまれるほど。
無論、基地の街なのでいろいろな背景や事情はあるだろうけれど、ロックが国境を超えた言語であることを体感できるという意味で、コザは(戦争と隣り合わせではあるが)ラブ&ピースを感じさせてくれるのだ。
今回、Yさんのご友人が経営するライブハウスのパーティーを筆頭に、有名ミュージシャンのMarieさんが経営する「Asian Rose」ほか何軒かを回り、民謡バーの「なんた浜」に。
飛び入りで、私も「安里屋ユンタ」を歌った(笑)。その後は、旅の疲れとビール、ワイン、泡盛のチャンプルーで記憶がないのだが(涙。
私は将来、南インドでワインバーを開業するという夢をもつのだが、その前にコザで店をやりたくなってきて、地元の店舗情報を求めて、まったく人気がない商店街をリサーチ。
なんと、商店街のはずれにキッチン付きで30坪・5万円の店が……!
翌日、二日酔いで死にそうだったが、先に帰京するCEOを送るべく出発。読谷村に寄って、人気のない残波岬にオヤジ二人で佇む。
私は残波岬が好きだ。コザ周辺に来ると、ついクルマでふらりと立ち寄り、岬を眺めてしまう。「あの崖から飛び降りたら痛いだろうな」なんて、考えつつ……。
かつて太平洋戦争時、米軍がこの場所を目指して上陸し、激しい戦闘が行なわれた場所だという認識があるせいか、悲壮な印象をもつが、それだけでないなにか微かな希望のようなものが雲間から伸びた一条の光のように見え隠れする気がして、ふらりと足を運んでしまうのだ。
今度は、おいらもつれていってくださいませ。
投稿情報: warasi | 2008/06/27 00:57
> warasiさん
一緒にビーチパーリーやりましょう。
投稿情報: こばへん | 2008/07/04 00:33