写真は横須賀の米軍キャンプ内で昨年末に撮影したもの。いちばん下の標識に「ホー、ホー、ホリディと未来はこちら」とある。「ホー、ホー」はサンタの笑い声。オバマ・サンタがプレゼントするものは…?
日本時間の本日、無事に大統領就任式典を終えたオバマ大統領ですが、「Yes, we can」のフレーズが有名になった選挙戦での勝利演説原稿を読むと、このYes, we canがある老女のエピソードとともに使われていたことに気づきます。
一人の老女の生き様から、アメリカの過去と未来を表現したこの演説ですが、もし、演説に品位があるとしたら、それが国家の懐の広さにつながると考えます。
たかが、演説。されど、演説なのですから。
正直、現首相の所信表明演説を覚えていません。また、給付金を「もらうか・もらわないか」で言い争っているような与野党含めたわが国の政治家にそれを期待するのは酷というものでしょうか。ビジョンとは何かということを考えさせられオバマ大統領の演説です。
少し長くなりますが、クーパーさんという個人がこの演説に登場するくだりを引用したいと思います。(出典: gooニュース)
今回の選挙には色々な「史上初」があり、これから何世代にもわたって語り継がれるいろいろな物語がありました。けれども私が今夜なによりも思い出すのは、 アトランタで投票したひとりの女性の物語です。彼女はほかの何百万という人たちと同様に、この選挙に自分の声を反映させようと行列に並びました。ただ1つ だけ、ほかの人と違うことがあります。アン・ニクソン・クーパーさんは106歳なのです。
奴隷制が終ってから一世代後に、彼女は生まれました。道路を走る自動車もなければ、空を飛ぶ飛行機もなかった時代です。その時代、彼女のような人はふたつの理由から投票できなかった。女性だから。そして皮膚の色ゆえに。
さらに私は今晩、アメリカで生きた100年以上の間にクーパーさんが目にした、ありとあらゆる出来事を思っています。心を破られるほどの悲しみ、そして希 望。困難と、そして進歩。そんなことはできないと言われ続けたこと。にもかかわらず、ひたむきに前進し続けた人たちのこと。あのいかにもアメリカ的な信条 を掲げて。Yes we can。私たちにはできる、と。
女性は沈黙させられ、女性の希望は否定されていた時代にあって、クーパーさんは生き続け、女性が立ち上がり、声を上げ、そしてついに投票権に手を伸ばすのを目撃したのです。Yes we can。私たちにはできるのです。
私ももちろんオバマ支持ですが、このとき同時に行われたマケインの敗北演説にも感動しました。観衆のブーイングを窘めながら、オバマへの協力を呼びかけたものです。アメリカの底力を垣間見たような気がしましたよ。
投稿情報: ef | 2009/01/21 13:31
> efさん
それは知りませんでした。さっそくYouTubeで探してみます。
投稿情報: 小林 | 2009/01/23 17:24