わたしが初めて買ったサボテンは金鯱種で、ゴンゾー(写真左)という名前です。金色の針が美しいサボテンで、いつもゴンと呼んでいます。その後にチョロ吉とペコという多肉植物の仲間(サボテンの一種)も増やしました。
しかし、昨年、わたしが心身ともに辛い状況にあったとき、それに符号するようにゴンは……
……どんどんやせ細り、ぐったりしていきました。家に来たばかりのとき、ロダゴンという切れ味鋭いレンズでゴンを接写したものがこちらです。フレーミングから切れていて、わかりづらいと思いますが、もっと丸々と太っていました。
栄養価満点の土を盛ってあげたり、日当りや気温、注水にも留意していたのですが、わたしの心身が弱るのに比例し、ゴンもどんどん弱っていきました。
もうダメかなと思って、どこか日当りのよい海岸や公園に埋めに行こうかと考えたこともあります。考えただけで心が痛かったのは、ゴンの針がわたしの心に刺さっていたからでしょう。
Feel me, Touch me
自分にとって思い入れの強いサボテンだったので、なんとか持ちこたえてほしく、置き場所を変えたり、飼育書を読んでいろいろな対策を打ったのですが、ゴンは衰弱していきました。
でも、わたしが持ちこたえ、ゴンに対して決してあきらめないという気持ちをもち続けることで、少しづつゴンも回復に向かった気がします。こんな話を書くと「またまたぁ…」と思うかもしれないでしょうね。もちろん、わたしも専門家じゃないので、たまたまそういうふうに感じているだけかもしれないことは重々承知しています。
ところで、サボテンに話かけるとそれに答えるような電気信号を発している、というような話を聞いたことありませんか?
嘘か本当かわかりませんが、そういうこともあるかもしれないと思い、なるべく話かけるようにしていますが、やっぱり誰もいない場所で植物に話かけるのは照れます。頭がおかしくなったかと思われるでしょうし、家族には見られたくないものです。愛車(バイク)に対してタンクを撫でたりするのに…。
前は鉢替えのときに厚い生地の手袋をしていたのにもかかわらず針が刺さりました。でも、いまは直接指で触っても平気。
わたしがゴンに触れることを恐れなくなってから、両者の距離が縮んだのか、ゴンもわたしを刺すことがなくなりました…。
伊豆でサボテン職人をやっている人から聞いたことがありますが、サボテンは自分が気に入らない人間が触れようとすると針を飛ばすそうですよ。これもまた真贋はわかりませんが…。
ゴンを育ててから、もうじき1年になろうとしますが、ゴンに対して特別な感情が芽生えたのは間違いありません。
わたしがゴンより先に死んだときは、どうか暖かい海岸の砂浜にゴンを埋めてほしいと切に願っています。
ゴンゾーは、中国語で工作(gong zuo) 発音が似てます。
つまり仕事という意味です。
忙しいのは良いが、体に気をつけろという意味かもしれませんよ。
投稿情報: 上海君 | 2010/02/04 09:21
なんと!仕事という意味でしたか。
うーん、もっと穏やかな名前のほうが良かったですね。
投稿情報: 小林 | 2010/02/04 13:12
> ゴンを埋めてほしい
俺がゴンを育ててやるよ。
そしたらこばへんが生き返るだろ。
投稿情報: nomad | 2010/02/07 21:41
> nomad
そ、それは…S・キングのペットセメタリーみたいだ。
投稿情報: 小林 as コバニカ | 2010/02/07 22:47