ついにこの記事を掲載するまでの間に、1.5年以上もの歳月が過ぎてしまいました。
社会的にも個人的にも、さまざまな出来事がありました。そのひとつひとつを述べることが目的のブログではないため、ここでは漠然とこぼれ落ちていく砂時計のように語ろうと思います。
…しかし、語るための言葉は、通年目減りするばかり。まさに底をついたという感じです。ごめんなさい。
昨年は、夢のような、夢でないような一年でした。本年はどんな年になるのでしょう。今年はなるべく本ブログを更新したいと思っています。
ズミクロン、これが私の信頼すべき眼の名前。ある日、師匠から借りたズミルックスで新たな花の夢を見る。
メスで切り取るような薄いピント。視界の端に映るものすべてが溶けていく現実歪曲フィールド。上海の田子坊にあるカフェにて、ゴドーではなく、給仕を待ちながら。
眼の開放値はf7.8。暗い。虹彩が瞳孔の絞りを変えて、光を取り込む。しかし、時に光がなくとも私の眼は、それを捉える。
眼のようなカメラ…、それは心かもしれない。カメラのような眼…、それには心が足りない。(参考文献 :four milli seconds)
上海にある老街という無数の路地から成り立つ一帯を彷徨っていると、自分がどこにいるのかわからなくなる。時空的にも地理的にも精神的にも。
夢は、その頭にひっついたまま、ゆらゆらと揺らめく陽炎であり、記憶が反射してできたもの。君が手を振ると、その陽炎も手を振る。それが眩暈の理由だ。
夢の全能性への信頼に基づく……(『シュルレアリスム宣言』より)
Happy New Year! I am glad you are back photographing and updating!!
Greetings from the other side of the world,
Juergen
投稿情報: Juergen Specht | 2012/01/04 14:52
Hey, I'm back. ;-)
I'm also glad to hear from you !
Did you remove your blog ?
Please give my best to your family.
投稿情報: koba | 2012/01/04 18:11
そっとその場の空気を掬い取るまなざし。艶めかしいレンズですねぇ。もちろんレンズのせいばかりではないと思いますが。純粋なファンとして更新を悦んでおります。
投稿情報: sora | 2012/01/24 00:40
> soraさん
今年はなるべく更新します。ずっと仕事一辺倒でしたが、ようやくカメラを携行する心のゆとりが出てきました。
投稿情報: koba | 2012/01/24 09:50