前回に引き続き、SXSW2016のレポートです。
今回からVR/ARトラックが新設されました。今年はゲーム業界もVR一色になりそうですが、こちらSXSWでもVR関連デバイスの展示が目立ちます。
わたしも注目するVRコンテンツ製作ですが、VRの実写にはモ
まだ、続きます。
インタラクティブ・イノベーション・アワードのファイナリストでもあるノキアのOZO。
360度撮影&録音可能なカメラマイク機器。サムソンの360度カメラも発表されましたが、やはりVR元年を迎えて、このあたりが激戦区となるでしょうね。リコーのTHETAが思いがけない使われ方をされ、実はVR撮影用カメラとしてこの分野では先頭を走っています。CESでもいくつか発表されていたようですが、ほとんどモックアップだったようで、戦線に役者が揃うにはまだ少しだけ猶予がありそうです。
カメラにはステレオスコピックとモノスコピックタイプがありますが、OZOはノキアの説明によれば “vast majority of the view is natively stereoscopic“とのことで、「ほぼステレオスコピック」のようです。サムスン製はモノスコピック。データ量も増え、編集も大変になりそうなステレオスコピックはプロ向けに、モノスコピックは一般消費者向けといった住み分けになるのでしょうか。
http://www.samsung.com/global/galaxy/gear-360/
S3D向けコンテンツは、「没入型(イマーシブ)コンテンツ」とも呼ばれ、あらゆる業界が知恵を絞りコンテンツ製作に名乗りを上げています。そのための撮影機器も開発が進みますが、 「音」もS3Dではかなり重要な位置を占めるでしょう。そこで、ゼンハイザーの試作機 AMBEOのお披露目です。担当者に聞いたら、発売は8ヶ月後とのこと。“買える価格”だそうです。360度の音像再現性が、イマーシブな世界をさらに深めてくれることでしょう。
http://en-de.sennheiser.com/news-shape-the-future-of-audio
THETAと相性が良さそうなVRコンテンツのオーサリング・プラットフォームのInstaVR。すでに80万人のユーザーが使用しているようです。不動産や中古車販売など、今後はもう少しツールが出そろってくれば、個人や中小企業でも簡単にVRコンテンツを製作できそうですね。
コメント