歳末は多忙を極め、ブログの更新も難しかった。
今年を振り返ると、まず自社ではオーディオブックのリリース、ポッドキャストナビのローンチ(ネットエイジと共同運営)など、音声コンテンツの領域に踏み込んだ。
おかげさまでよいスタートがきれたが、来年はさらに拡充をはかりたいと思う。
特にポッドキャストナビは近日にでも新機能を満載し、もっと日本のポッドキャスターを支援するサービスにしたいと考えている。
また、携帯用のSNSエンジンをテスト中であり、来年初頭にはサービスイン予定だ。弊社の場合、システムだけを供給するのみではなく、そのコミュニティをどう活性化させていくのか、コンテンツの開発や運営支援には一日の長があると自負しているので、この携帯SNSについては、その運営者にあわせたカスタマイズを含めてBtoBtoCというかたちでご提供していく予定である。
個人的にはブログをはじめて3年、また会社としては日本初の有償ブログASPとしてココログさんのサービスインや多くの企業のブログを利用したサービス支援に関わってから、はや2年が経過した。
いまではブログの認知とともに、膨大な量のフィードが吐かれている。
しかし、まだブログは今後起こりえる変革の波から切り離されたひとつの事象として捉えられがちであるが、来年はさらに大きなものの一部として多くの人に意識されるかと思う。その大きなものとは個々のシンジケート(組織、連携)であり、このシンジケートを支える土台骨がフィードなのである。
よって、このフィードをどう活用するかが企業にとっても分かれ道になってくると思う。そのためにもフィードを技術面、またサービスとしてどう利用していくかなどのケーススタディを含め、シンジケートがもたらす情報空間全体の理解を促し、そこにソリューションやメディアを投入する。
私がブログを使ってもっとも魅了されたのは、それはCMSとしてではなく、その背景にあるものを予感したためだった。そのときは「出版2.0」とか「アグリゲーションの時代」と言っていたが、いまならやはりシンジケーションと言うべきだろう。来年はその予感を具現化する年にしたい。
また、今年は出版バリューマネジメント研究会を立ち上げた年でもあり、これからの出版事業を考えるうえで、さまざまなヒントを参加企業の皆様からもいただいた。同研究会は今後も継続する予定で、「出版2.0」に対し、どう適応していくのか具体事例にまで落とし込めれば幸いである。
さて、皆さんの2005年はいかがでしたか?
ところで、おつきあいのある会社からお歳暮をいただいた。錆び付いた工具である。
……と思ったら、チョコレートでした。あまりに受けたので公開。ご贈答にいいですね。
追記:
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