GoogleのCEO、Eric SchmidtがBusiness2.0のインタビュー(インタビュアーはこのところ、出ずっぱりのジョン・バテール)で、自身の黄金則について述べている。
そもそもこのシリーズはCEOたちやキーマンたちに「私の黄金則」を語らせるというもので、経営者でなくとも気になる記事だろう。
Eric Schmidtは自分の黄金則を、70%を既存の中核事業に、20%を関連事業に、そして10%を新規事業にフォーカスすることだと述べている。
また、Goolgleが多くの周波数を買っていることにも質問は及ぶが、Schmidt氏の答えは「試験的なもの」と抽象的な物言いに終始する。
裁判を起こされたGoogle Printについても言葉を濁すのみ。係争中なので仕方がないのだろうけれど、できればドイツの出版社の動きについての感想を知りたいところだ。
米Yahoo!のCEO、Terry Semel氏のGoogleはポータルという指摘についてインタビュアーが触れると、Schmidt氏は気分を害したようで、「君は企業の行動についての退屈なものの見方を用いている」と反論。
We’re not in the portal business, we’re in the business of making all the world’s information accessible and useful. We never have the conversation that you just asked.
やはり、怒ったみたい。
Googleがコンピューティング・プラットフォームなのか、WebベースのOSなのかという質問には、「プラットフォームだとか、WebOSだとか、そんな総称的な(ありきたりの?)言葉を用いた議論には与しない」としつつも……
There is this presumption that Google has to go build its own OS, its own browser, when those technologies are quite mature and well valued.
と自信を覗かせている。
注意深く選ばれた言葉の狭間に、マイクロソフト=同等、Yahoo!=下位(彼らになにかいわれる筋合いはない)、という雰囲気が感じられなくもない。個人的にはSchmidt氏の黄金則はまっとうすぎて、逆に驚いた。Google、堅実だな。
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