めちゃくちゃ忙しい。泣きそうである。
例年の師走よりも激しく忙しい。歳末もバージョンアップしているのだろうか。歳末2.0である。
実は小生(一度、主語に使ってみたかった!)当ブログ以外にも匿名で2年以上も続けているナイショのブログ(ググっても無駄)も更新できていない。このままゾンブログになるかもしれないが、実業優先である。
そんななか、昨日はFBSカンファレンスに参加してきた。
詳しい内容はCNETにレポートが載っているのでご覧あれ。
私の感想としては、レイドバックである。
長いことIT界隈に身をおいていると、古い事象がループすることがある。
「インターネットなんか要らない論」「インターネットは皆のものだ。画像を置くんじゃねえ。貴重なパケット資源を食うだろ論」「ブログなんて不要だ論&舶来の概念を持ち出すんじゃねえ論(あのぉ、インターネットってそもそも舶来っす)」「ネットで商売なんてするんじゃねえ。広告なんて不要だ論」「RSSに広告なんてつけるな論。(画像を置くんじゃねえ論再臨)」「PUSHメディアは凄いんだ論」「RSSフィードならデスクトップ上でなんでも取得できる!論」「だったら新聞のほうがすごいよ。毎日届くもの論」……など、どこかで聞いたような議論が改めて生まれ変わり、日々訪れる。これ、ドッグイヤーにもかかわらず、デジャ・ヴュというか、レイドバックな気分。
私としては、フィード・ビジネスについては上記のような論争「RSSに広告挿入なんて」という論争が米でおきていたころからROMしていたわけだが、あるときからフィードは好むと好まざるにかかわらず大きな市場に成長するだろうと推測している。
今回、(よい意味で)レイドバックを感じたのは、講師の方々にベテランが見受けられたことだ。
最近は若い人ばかりなので、ますます私も歳を感じるのであるが、意外にFeedビジネスの送り手も受け手も高齢(失礼! あくまでバーチャル年齢を指す)が多く、それはそれでよいことだと思う次第である。
つまり、経験も積み、議論のループをみてきた人たちがビジネスを組み立てていくということは、よいことだ。ajaxを使う・使わないの前に、全体を俯瞰しないことには大きな航海図は描けないし、あちこちから巨額が舞い込み終了(i.e. CD-ROM、ドットコム)の前に、地震にも揺らがない鉄板な建築ができるのではないか、と期待する。
付け加えるとしたら、Feedをビジネスの中核に置いた場合、イントラネットもいいけれど、(前にも書いたが)メディア、そしてIR・PRも重要な位置を担うだろう。
現在はまだ啓蒙的な役割を担う部分と各企 業の営業的側面が強いものと思われるので、できれば今後はイントラネットやRSSアグリゲーション以外にも、字義どおりFeedビジネスの全容が掌握でき る会だといいな、と思った。
思うだけなら、だれにでもできるので、ひとつ具体案として先行事例の紹介や技術解説をベースにワーキング・グループを組成してみてはどうだろうか、とだれにともなく投げてみる。
しかし、難しいのは、新規事業領域なので、どこもが仲 間であり同時にどこもがライバルなのだ。あまり手の内を明かせないけれど、研究はしたい、というアンビバレンツな状況かもしれない。これをハイテク・チキン・レース という。あのサービスはどこがやるのだろう、そろそろリリースしないとヤバイかも。いや、まだバギーなうちは早すぎるかも……。
まあ、ワーキング・グループというと偉大な感じがするので、私は私で宴会WGを催したいと思う。
……と言いつつ、すでに飲み会がサンフランシスコで行われるので、そちらに参加する予定。
marketing studies.netのRokが誘ってくれて、内輪のFeedな宴会WGに出席。うちの社名が著名な名だたるFeed企業群に混ざって載せられている(ご勘弁を)。
ところで、サイボウズの小川さんが「Web2.0はLOHASに似ている」と力説されていたのが印象的だった。私の会社の池田が同じことを書いていたので、個人的にはウケていた。
弊社はMy LOHASという女性誌(紙媒体)を刊行していて、最近は東京・有楽町の阪急デパートでMyLOHASショップをプロデュースしたり、LOHASなコマースも行っているため、Web2.0と併置で語られることは興味深い。
さて、上記したように週末にはサンフランシスコに出張し、Syndicate2005に参加したり、商談を行ってくるので(→私のカレンダー)、もし環境が整えば本ブログの更新を続けたいと思う。ただ、リアルタイムのレポートはこちらの方が適任だと思うので、それは期待しないでほしい。
おっと忘れるところだった……。老舗RSSリーダーのひとつ、大向さん(FBS講師)&安達さんのところのglucose 2がリリースされた。使ってみたい。
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