20年以上、雨の日もまた雪の日も小学館の週刊ビッグコミック・スピリッツを読み続けてきた。
しかし、最近、ヤングサンデー休刊に伴い、そちらのほうからマンガがたくさん引っ越してきて、誌面はパンパンに膨れ上がり、読者としてはお得な気もするが、どうもわたしがスピリッツに求めていたテイストが希薄になり、ただの少年誌以上青年誌未満になりそうなので、もうそろそろ読者を引退しようかと思う(でも、オリジナル方面にあがらないからね)。
これを機に考えると、わたしを惹き付けてやまないスピリッツの良さとはなんだったのだろうか。
それは、エッジの効いたギャグや他誌で話題の新進作家を投入してみたり、アダルトも真っ青なお色気だったり、モダンホラーだったり、「これ、理解できる?」といった曲球の放り方だった。
常になにかしらの新機軸を入れてくるあたり、他誌とは一線を画していたといえよう。
もちろん、いろいろな読者の方がいるわけで、わたしなんかがずっと買い続けてきたからといっても、これからヤンサン読者が流入することを考えれば、一人くらい買わなくなっても大したことはない。
ただ、古参読者として、大いなる均衡が崩れたような気がしてならない(その良し悪しを問うているわけではない。ビジネス上仕方ないことも多々あるだろう)。
まだ、合体が始まったばかりでこなれていないのかもしれないが、どうにも『ギャラクシー銀座』がかなり場違いになってきたため、今後は購入を控えつつも陰から見守りたいと思う。
『moon 昴 ソリチュード・スタンディング』『バンビーノ』『ホムンクルス』が気になるけれど、旧スピリッツよ、いままでありがとう。そして、シーユーアゲイン、サムタイム。
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