「The Pall of Shibuya 2008」 ツァイス スーパーイコンタ, フジ ネオパンPRESTO ISO400 目測2.5M〜3M f8 シャッタースピード200
Nさんから借りているツァイスのスーパーイコンタですが、わたしが上野で買った中古本のスプリングカメラ図鑑にも仔細が掲載されていないため、機種の特定ができません。ボディに刻印されている「Super Ikonta」以外、シリアルナンバーも見当たらず謎に包まれていますが、私見では、おそらく初期のI型ではないかと。
レンズはカールツァイス・イエナ(戦後、二社に分断されソ連によって東ドイツに建立されたほう)のテッサー70mm f3.5が搭載されています。I型は1934年に製造されていますから、戦前カメラでしょうか。わたしの死んだお爺さんよりは若輩者といった年齢です。
しかし、デジタル全盛のこの時代に、戦前カメラがどの程度のものかと思われるでしょうが、わたしがカラーで撮影したときの鋭い描写は、ホント、腰が抜けそうでした。カラーフィルムが無かった時代に造られたレンズとは思えません。
今回はモノクロで銀座と渋谷近辺を試し撮りしました。しかし、このスーパーイコンタ、なにぶんにもジャンク品に近い様相で、二重像で合わせるファインダーが壊れていて、目測で撮影するしかありません。
「The Pall of Shibuya 2008」 ツァイス スーパーイコンタ, フジ ネオパンPRESTO ISO400 目測∞ f8 シャッタースピード200
レンジファインダーらしく、距離をだいたいこのくらいと決めて、あとは絞りと露出を勘で決定。まあ、今回は二回目の試写ですが、「120ロールの1/3枚しか写っていない」という状態からはなんとか脱出(苦笑。
ただし、ご覧のとおり、仕上がりにはゴミが多く付着し、フォトショップで消そうとしたのですが、労多くして……という感じなので、ほぼ「撮って出し」状態です。暗室は、わたしの場合、ライトルームとフォトショップですので、焼き加減はデジタルで調整しています。
……まあ、ゴミのことは措いておくとして、もし完調だったら、皆さんは「それでも、デジタルのほうがすげえや」「戦前カメラなんて飾っておけばいいのに」とお思いでしょうか?
わたしは試写レベルではなく、完全に「使える」イコンタを入手して、いろいろと挑戦してみたいと思うほどの可能性を感じています。
「The Wall of Ginza 2008」 ツァイス スーパーイコンタ, フジ ネオパンPRESTO ISO400 目測∞ f8 シャッタースピード800
コントラストを締めないで調整したのが上の写真。この柔らかさも好きです。
「The Park of Shibuya 2008」 ツァイス スーパーイコンタ, フジ ネオパンPRESTO ISO400 目測6M f8 シャッタースピード800
上は会社近辺の駐車場で、PCを広げて作業しているスーツ姿の怪しい人を目撃したので、スナップ。目測の利点は、距離だけあわせておけば、ノーファインダーで偶然見かけた光景を撮れるというところでしょうか。
さて、すべての作例に撮影時のセッティングがあるのは、人間exif野郎と化してメモしていたからです。クラカメ撮影には大切なことですね。ですので、撮影時間はデジタルの3倍以上かかります。わたしはスローシューティングと呼んでいますが、ヨガみたいに体にいい感じがします(笑。
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