・前から関心を寄せていた「よく写らないカメラ」のデジタル版を自作開始。バイク仲間のIに加工を依頼。東急ハンズで部品を購入。さて、「よく写らないデジタル一眼カメラ」は完成するのか? 試写では撮像素子についたゴミが目立っていた。マジかよ〜(汗)。
・女性のヌード写真を撮ることを広言すると、「なあんだ、まじめな人だと思っていたのに」と言われることが多いです。わたしをご存知の方は、会ってみるとわたしが常識人かつ、まじめな人でがっかりしたと言います。わたしのつくったメディアが好きだとおっしゃる某フィルム会社のお偉いさんと会食したとき、尋ねられました。「どこか具合が悪いんですか?」って。フツーだっつうの。
この誤解というのはさておいて、ヌード撮影は「いーなー、おもしろいなー」というほど牧歌的なものではありません。撮影に同行した学友のKさんなら証言してくれると思いますが、撮影時は激務です。終わったあとは身も心もボロボロです。
それは単眼的に世界を知覚するためでしょうか。五感とはまた違う世界ですね。正直、現場で裸を見て興奮できる人は変態です。才能あふれすぎです。しかし、慣れてくると、だんだん単眼でエロティックに撮ってみようとか戦略を立てられるようになる気がします。それを見つけた者だけが先に行けるのでしょう。先ってどこだかは知りませんが。
多くの人はシャッターチャンスを逃さないことで精一杯になることと思います。だから、「なあんだ、想像していたものと違うじゃん。すごく大変。アホらし」と思い、すぐに投げ出すほうに3000点です。裸だからエロスが定着するかというと、そんなことはありません。凡庸な写真になりがちです。普通のポートレートよりもかなり難しいわけですよ。ハード(カメラ)とソフト(モデルさん)、そこに心を同期させながら開眼したまま撮るくらいの能力が必要でしょうか。さながら、エヴァンゲリオンの操縦みたいなものだと思います。乗ったことないけど。
・世界的な緊縛師のAさんに取材した際、巨匠が放ったひと言が心に残りました。「縛ることは、抱きしめること」。通底にあるのは、痛めつけて自分が快楽を得ることではなく、愛なのです。わたしも「メディアづくりって何ですか?」と新米編集者に聞かれることがありますが、「世界の僻地で愛を叫ぶ」ことだと答えています。聞こえる人と聞こえない人がいますが、聞こえた人が読者です。愛してます。
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