DPE屋さんにお願いするとカラーネガの現像が1時間で上がるのに対し、いつもストレスを感じるのはモノクロのネガ現像。プロラボや専門店に出すため、早いところでも中一日以上かかります。さらにCDへのスキャンを依頼すると料金は高額だし……
そこで、薬品、器具等を揃えて、ついに自分でフィルム現像に挑戦開始。ステンレス製のタンクとリールは、友人のプロカメラマンからお下がりを拝借、それ以外はヨドバシカメラをメインに、あとはヤフオク等で揃えました。恒温器は、すでに生産中止されているため、ヤフオクを根気よく探して中古をゲット。バットは中野のフジヤカメラで揃えました。
とにかく、最初は戸惑います。なにしろ、購入した絶版本とネットで調べた現像プロセスの諸情報が食い違う! しかも、全員「これでイケる!」と主張。どれを信じていいのやら。
時間等は薬品のラベルに記された指示に従う方向ですが、それ以外の細かいことが、てんでバラバラ。王道というものがないのでしょうか。
そこで、「美味しいとこ取り作戦」を開始。つまり、あちこちから、記載が明瞭で自信に満ちあふれている箇所だけをつなぎあわせて、自分専用の工程として組み立てました。
仔細は省きますが、基本的なプロセスは万国共通。「前浴→現像液→停止液→定着液→予備水洗→本水洗→水洗浴」で行いました(わはは! そらで言えたゾ)。
それぞれキッチンタイマーを作動させますが、結構、時間通りには進まないし、予期せぬハプニングが起きます(撹拌中にタンクから液が漏れたり…)。
でも、現像できたときは、初めて彼女のブラのホックをあたふたせずに外せたときみたいに嬉しかったりします。
本音としては「よほど間違っていない限り、テキトーでも結構イケる」と踏んでおりましたが(笑。
今回、大活躍したのは中古でゲットした薬品を保温するための器具です。超便利!
あとはフィルムワイパーで水切りして、自然乾燥。
まあ、なんとか形にはなりましたが、さすがにプロラボの仕上がりは凄いと再認識した次第。課題だらけなんですが、そのあたりは次回に……。【続きはこちら】
昔、白黒ネガの自家現像(と言っても自宅だけじゃなくて、学校とかでもやってたんだけど)の時には恒温バットとかは無かったので冬はお湯を魔法瓶に入れて、夏はお湯+冷蔵庫の氷で温度調節しながらやったもんでした。まあ、白黒ならそれでもどうにかなりますね。
これがカラーともなると(経験あるのはエクタクロームだけですが)結構シビアで、恒温バットがないと難しかった。
投稿情報: かん | 2009/04/09 13:00
> かんさん
モノクロは恒温器無しでもイケると聞いていたのですが、実はこの先のカラーネガ現像も視野に入れて購入してしまいました……(汗。
投稿情報: 小林 | 2009/04/09 13:46