本ブログをお読みの方はわたしがSummaron(ズマロン)35mm f3.5というライカL39マウント(スクリューマウント)のレンズのためなら、犯罪以外なんでもすることはご存知だと思いますが(笑)、パナソニック DMC-G1に ズマロンを装着してみました……
フィルムカメラで撮影したズマロンの描写にベタ惚れなわたしとしては、この名玉をデジカメで、しかもカラーで撮ってみるとどうなるか試したくて仕方ありませんでした。
休日に神田明神を訪れてDMC-G1に装着したズマロンを使って試写してきたわけですが、いやはや、どんなに古かろうがカリスマ・レンズです。参りました。デジカメのように鮮鋭なトゲトゲしい描写とは違い(それも好きですが)、精緻さをもちながらも、柔らかい線でねっとりと空気をなぞるような描写です。
先日、カメラに詳しくない人と話をする機会があって、「ズマロンのなにが、そんなに違うんですか?」と問われ、つい口をついたのは、「シャドウが粘ります!」という言葉。どうも突飛な日本語だったらしく、笑いを取りましたが、言っている本人は真剣。なので、アンダーに振った作例を挙げておきますね。シャドウの粘りから生まれる重厚さにピンときた人は、ぜひチェックしてみてください。
以下は冒頭一枚めの写真を手持ちの画像加工ソフトでフィルムモードにシミュレーションしてみます。
設定したのは、イルフォードXP2 ISO400。 わたしも銀塩機でよく使うフィルムですが、カラー現像できるし、結構ラチチュードが広いので潰れ気味のシャドウを拾ってくれる逸品です。
……これで多くの人を騙せますね(笑)。バライタ調の用紙にエプソンの高級プリンターを使えば、もはやほとんどの人は見抜けないでしょう。
でも、やっぱりズマロン×銀塩カメラとフィルムには独特の味が残されている……と思います。こちらをご覧くださいませ。自家現像したフィルムを、ネガスキャンしたものです。そう考えると、ノイズによる粒状感こそが銀塩の命なのかも?
とにかく、Lマウント×G1×画像処理コンボには、ちょっと唸ってしまいました。次回はエルマー編。二束三文で買った安物のエルマーだったため、あまり期待していなかったのですが……。
うわぁぁぁ…
やられました。G1かGH1、買ってきます。
投稿情報: ryooo | 2009/05/26 13:14
> ryoooさん
GH1、いいですねー。考えてみたら、ライカのレンズで動画が撮れるわけだから、なんで自分はそっちを買わなかったのか悔やまれます。(;_;)
投稿情報: 小林 | 2009/05/26 14:14
うーん,シャドウが粘ってますね(笑)
嗚呼,今日も良くないもの(主に懐に対して)を見てしまいました…^^;
投稿情報: hms | 2009/05/26 15:01
> hmsさん
わはは。デジタルだからシャドウは銀塩ほど粘らないけど、そう見えるのはなぜだろう(笑)。
買っちゃいましょう。ほとんどのレンズが装着できますよ〜。(^^)/
投稿情報: 小林 | 2009/05/26 15:21