・新年が明けて、いきなり公私ともに忙殺されております。Twitterでつぶやかないのは、つぶやけないほど忙しいから。でも、皮肉なもので……
……つぶやけるときに、つぶやくことが仕事以外(カメラやDJ)の話だと、「悠々自適ですねー。もうお仕事は引退して、写真三昧ですか?」とか言われます……。
はぁ…。悠々自適に思われるのは別に悪いことではないので、それはそれでいいとして、わたしは毎日オフィスに行っているし、非常にタイトなスケジュールのなか多くのタスクを抱えて働いています。
休日もダラダラしないで、原稿を書いたり、写真を撮ったり個人のプロジェクトに打ち込んでいるだけですが、こんなに働き盛りなのに働いていないと思われていることにビックリしました。皆さーん、めっちゃ働いていますよー。
サンディニスタ!プロジェクト・感動のあまり居ても立ってもいられないので、その勢いで書きますね。
わたしは17歳のときに日本の高校を中退して、自分の意思によりアメリカの高校の試験を受けて再入学しました。半年ほど渡米していたのですが、受入れ先の日本人家族とそりが合わず、また、本当はSFに行きたかったのに、諸事情からLAに行くこととなり、LAの突き抜けるような爛漫さが嫌いで嫌いで大嫌いでノイローゼになってしまいました(フツー、ロンドンとかに行ってそうなるって聞きますが、逆ですね)。
そんなときにわたしの折れそうな心を支えてくれたのが音楽でした。ウェストウッドのタワーレコードでカセットテープを買い、当時、「Combat Rock」をリリースしたばかりのザ・クラッシュの「Sandinista!」やブルース・スプリングスティーンのアコギのみで死について淡々と歌う問題作(当時)「ネブラスカ」等をずっと聴いていたわけです。
「Sandinista!」は全部聴いたら2時間以上の大作で、パンク、レゲエ、ダブ、ジャズ、ラテン、スコットランドの民族音楽とか、当時考えられる限りの音楽性がすべて詰まった実験的な作品でした。リリース時は酷評されたようですが、17歳のわたしには判断材料が何ひとつないなか、自身で発見した宝物のようなサウンドだと思っていました。
「Sandinista!」は、それから20年以上過ぎたいまも、いまだに生涯ベスト1として、その地位を今日までも死守しているグレートなアルバムなのです。
その「Sandinista!」をすべてトリビュートしたアルバム「Sandinista Project」をようやく入手。海外のCDショップから購入しました。
あまり期待していませんでしたが、1枚目の途中、聴きながら「もういま死んでもいい!」と思ったわけです。これ聴きながらいま死んでもいい!と思えるアルバムはこれまでも数えるほどしかないのですが、この1枚目はまさにそれ。ヤバすぎる。もう狂喜乱舞。
あまりにも嬉しくて、カフェに立ち寄り、禁酒しているのにグラスワインのシャルドネを頼み、俺様に乾杯!ジョー(ザ・クラッシュのリーダー。故人)に乾杯!Sandinista ProjectとオリジナルのSandinista !に乾杯!世界の素晴らしい音楽に乾杯!と祝杯をあげてしまいました。
でも、2枚目がのっけからイマイチで、いくつかの曲は原曲に新たな命を吹き込めず、ちょっと落胆しました。とはいえ、一部の曲を除き、何曲かは大傑作!!も並んでいて、嬉しいのはオリジナルのSandinista!でDJとして参加していたマイキー・ドレッド(いったい、何歳だよ!)がカバーでも再演していたことですね。昔と同じ曲のカバーですが、それがまた奇跡的なまでに素晴らしく、涙が出そうになりました。
さて、わたしは数ドルでプライスレスな幸せを手に入れ「いま死んでもいい」と思えるほど感激してしまう安上がりな人間ですが、それでいいのだと思いました。心に関係していることは、お金で買えないことが多いのですから。そして、この感動を誰にともなく共有したかったのです。
過激なまでに健康昨年の絶不調から肉体だけは完全に立ち直り、いまでは過激なまでに健康になったわたしですが、ついにマラソンを再開します。パワーウォークを開始後、3日めには10kmを完歩しました。筋トレと自転車ライドも復活し、がんがん鍛えています。
しかし、使用している自転車が8年前に買ったスペシャライズドのお散歩系クロスで、いまの過激な気分には役不足。そこで、例によってオタクぶりを発揮し、あらゆるメーカーのあらゆる製品を検討し、フラットバーロードを注文してしまいました。
いまでは当時憧れていたキヤノンデールのバッドボーイが10万円を切っていますが、そちらに見向きもせず、イタリア人の3兄弟が経営している小さな工房の製品を買いました。ロードレーサーしか製造していないためか、雑誌などにも取り上げられることもなく、ネットで検索してもユーザー・レビューが出てこないほどのレア・メーカーです。精緻かつ高剛性なつくりから、まるでドイツ製品のようなイタリアン・バイクと称されているのだとか。
偶然、某バイクショップで実物を見て、久しぶりにときめきました。美しいフレームに価格帯の割にはハイグレードなパーツを奢っていて超お買い得。納車されても乗らずに飾っておきたいような…。
人が感動していたり幸せそうなのって、
なんでこんなに幸せなんでしょう。
良かったですねえ!
健康も回復されたみたいで良かったなあと思いました。
ご自愛くださいね。
素敵な1年になりますように。
投稿情報: sayaka | 2010/01/10 18:30
是非乗りなさい。使えるのに飾ってあるだけのカメラもかわいそう。
投稿情報: 上海君 | 2010/01/10 22:07
> sayakaさん
どうもお久しぶりです。お元気ですか? 絵を描いていますか?
> 上海君さん
乗ります、乗ります。乗り倒すつもりで買ったの、もちろん乗ります。でも、乗らないときは飾っておきたいくらい美しいチャリなんですよ。
カメラについては…すみません。飾ってもいないけど、触れていないものが多いですね。人に貸して作動させていますが、わたしが使っていません。反省。
投稿情報: 小林 | 2010/01/11 09:48
「Sandinista Project」知りませんでした。
(慌ててamazonに注文しましたがw)
「Sandinista!」は本当に最高ですね。私にとっても特別なアルバムです。
マイキーは亡くなっているので生前のトラックなんでしょうね。
もの凄く聞きたい。
爆音でw
投稿情報: dubdubin | 2010/01/14 07:42
> dubdubin
もちろん、dububinにいちばん聴いてほしいよ。もう本当にあのときの感動が蘇るだけじゃなく、「こう来たのか、すげー!」という新たな感動がひしひしと…。
2枚目の中には納得いかない曲もあるけど、全体を通してほぼ後悔しないはず。
でも、マイキー死んじゃったのか。合掌。遺作だね。すごくいい声だった。
今度、パーティーやる際には爆音エアDJとして、何曲かかけるよー!おいでー!
投稿情報: 小林 | 2010/01/14 11:45