米国テキサス州オースチンで開催中のSXSW2016に来ています。インタラクティブ・テクノロジー、音楽、映画の祭典であり、街をあげての国際イベントです。今年はオバマ大統領が訪れスピーチもしました。
本ブログでは、わたしが特に気になったものをハイライトします。また、Twitterのストリームもご参照いただければ幸いです。まずはSXSW2016 インタラクティブ・イノベーション・アワードのファイナリストのなかで、気になったウェアラブル・デバイスをピックアップしてみました。
ヘルスケア向けのウェアラブル。痛みを取り除くQuell。チップが埋込まれたバンドを身体に巻き、バイタルサイン(生命兆候)をスマホのアプリからモニターできます。Indiegogoで資金調達した本製品は、神経に刺激を送る信号を発し、それにより脳から痛みを緩和する信号を放出させるとのこと。門外漢なので、説明を聞いてもさっぱりわかりませんが、FDA(米食品医薬品局)の基準をクリアし、医者も勧めているとのこと。
今回、これがいちばん驚きましたね。写真だとわかりづらいのですが、一見、ただのイヤホンです。ブルートゥースでスマホとペアリングして使います。しかし、音楽を聴くためではありません。よく思いついた!と膝打しそうなプロダクトです。補聴器ではなく、アクティブ・リスニングを謳うデバイスがhereです。
hereは周囲の音の聞こえ方を変化させます。スマホと連動していて、すごくシンプルなUIを操作することで、たとえば、周囲の音から声だけを抽出でき、低音域だけを強調するとか、音域を直感的に操作できます。
また、「コンサートホールにいるみたいな感じ」とか、飛行機のノイズキャンセルに近い効果を発揮させるなど、とにかく、受験生やビジネスマンも「買い」でしょう。自分も欲しいと思いました。
ウェアラブルが続きます。こちらもかなりユニーク。完全に使用者向けにカスタマイズされたMetamasonの呼吸器です。これにより、睡眠中の無呼吸症候群を予防するようです。タブレット等で自分の顔を3Dスキャンし、そのデータを送ります。その後、3Dプリントされた自分専用の呼吸器が届きます。開発者に聞いたところ、仕上がりまで2週間とのこと。
【次に続く】
#SXSW2016 #sxsw
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