SXSW2016レポート第4弾です。16日でインタラクティブ部門の展示が終わりましたが、気になったガジェットをいくつか振り返ります。
prynt
SXSW2016_prynt_demo from 小林弘人 on Vimeo.
フランス発の革新的なプリンター。スマホで撮影した動画を静止画としてプリント。ところが、これをさらにスマホで読み取ると、動画が再生されます。素晴らしいアイデアですね。
以下にまだまだ続きます……
Lily
すでにご存知の方も多い自撮りドローンのLilyです。思ったよりは小ぶりでした。空に放つと自動飛行しながら自分を追尾して撮影してくれます。操作はスマホから。もはやSF映画の世界ですね。
みるボックス
日本発の「みるボックス」。展示していたのは、自分がパックマン視点となるVRゲームでした。この「みるボックス」は段ボール製のVRゴーグルですが、素晴らしいのは静電気を用いて、コンテンツをコントロールできるところです。
サムスンのGEAR VRのようにゴーグルの横を指で触れることで、前後への移動といった操作が可能になります。しかも、シールを貼るだけ。とてもシンプルです。インタラクティブ・イノベーション・アワードのファイナリストに選出されたのも納得です。
Xpertsea
これは水生生物を数えるデバイスですね。写真でおわかりのように専用バケツに設置して使います。
非常に極小の生物となるので、これまでは人間が確認して数えていたそうです。Xpertseaはその労力を省くもので、95%の確率で計算可能なのだとか。すでにこの企業は1,300万ドルの資金調達を果たしたようです。このような専門領域でのイノベーションもまた興味深いものがあります。
Kinoma
ビジュアル・プログラミングにより、IoTの開発に対する障壁を下げてくれる製品です。デモを見ましたが、ブロックを組み立てるように、オブジェクトをドラッグ&ドロップしながらコードが書けます。
故・スティーブ・ジョブズのNeXTのプログラム開発ツールX code、もっと古くはビル・アトキンスンによるHyper Scriptを思い出しました。KinomaJSはジャバスクリプトに対応していて、汎用性があります。
写真は猫専用スゥイング・ドアの開閉をスマホにお知らせするアプリ。猫ちゃんが何回外出したか、また戻ってきたのかがわかります。低学年向けプログラミング教育にもぴったりだと思うのですが、かなり大人な自分もこれで何か作ってみたくなりました。
QDレーザー
こちらはガジェット呼ばわりしたら怒られるかもしれませんが、日本発の網膜走査型レーザーアイウェアです。
簡単に説明すると、網膜に直接レーザーを照射して、ユーザーの瞳孔に直接映像を描きます。ピント調整が不要なため、弱視者向けのデバイスとして応用が期待されるでしょう。しかし、あえてこれをエンターテインメントやVRで活用できると思うのですね。
今後に期待大です。ブースには説明用のビラが置いてあっただけなので、写真撮影しませんでした。打ち出し方も含めて惜しいです(笑)。すごい技術なので、また機会があれば改めてお話をお伺いしたいと思います。
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