旧聞に属する話で恐縮だが、Journalism.co.ukによれば、今年の春、オハイオ州の主要新聞各紙が記事の共有を開始たようだ。
先日、ニュージャージーの新聞社が通信社からのニュースをスキップしているという話を書いたが、どうやら製作予算も限られている地方紙の通信社離れが加速しているのだろうか?
2005年に鳴り物入りで発表されたヤフー!のPublisher's Networkについての後日談は寡聞にして知らぬが、メディアを加盟社にもつ通信社に、トラフィックを武器にしたポータルサイトなどが入り乱れて、ニッチコンテンツのネットワーク化と換金化を探っている間に、各ローカルメディアが手を取り合いはじめたことは興味深い。
たとえば、通信社のAPは、AP Exchangeというネット上のプレスルームを開設し、ニュースワイア(記事配信)のデータベースを加盟メディアに提供している。もし、地場の情報に通じた各地方紙がAP Exchangeのようなニュースワイアを開始したら、限定された読者数を超えて、新しい収益モデルが構築できるかもしれない。
先のオハイオ州の新聞社同士による記事の共有は、おそらくネット上において広告を組み合せて、そのレベニュー・シェアを狙っているものと推測される。
日本では共同通信が音頭をとって47NEWSという地方紙からのニュースを集約したポータルサイトを開設しているが、日本の地方紙とアメリカのそれとでは、まさに真逆のことが起きている。
関連資料:全米新聞紙の購読者数
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