Niche Media Lab : ニッチメディアラボ

iBookstoreとKindle Storeの契約に出版社が板挟み？

NYTimesの記事「A Rift at Amazon on E-Book Prices」では、アップルのiPad向け電子書籍を販売するiBookstoreにおける出版社との契約内容が書かれていました。興味深かったので暴訳してみます。

既報のとおり、マクミラン、サイモン＆シャスター、アシェット、ハーパーコリンズ、ペンギンはすでにアップルに対し、iPad向けにiBookstoreで彼らの電子書籍を販売する合意に至っているとのこと（ランダムハウスは離脱）。

Under those agreements, the publishers will set consumer prices for each book, and Apple will serve as an agent and take a 30 percent commission. E-book editions of most newly released adult general fiction and nonfiction will cost $12.99 to $14.99.

アップルと出版社による合意の中身は、上記の記述によれば、出版社がそれぞれの本の小売価格を決めることができる点（エージェンシーモデルを採用）、そして、アップルが仲介手数料として30％取ること。

ちなみにアマゾンはマクミランとの和解後、一般的な電子書籍価格について12.99ドルから14.99ドルという設定を渋々のみましたが、アップルもその価格帯に準拠するのでしょうか。

ニューヨーク・タイムズがWSJとの比較広告キャンペーンを開始

 

ニューヨーク・タイムズがNumbersという名の広告キャンペーンを開始しました。ニューヨーク市を舞台に競合となるウォール・ストリート・ジャーナルとさまざまな数字を比較して、いかにニューヨーク・タイムズの影響力が強いかということを広告主に対して主張しています。

世界中からサイトを訪問するユニークユーザー数、女性読者数、購読数等々、あらゆる面で比較。媒体資料を各種ソーシャルメディアで共有できるようにするなど、わが国からすると考えられない強烈な広告展開ですが、なかなか面白いので紹介しておきます。

→ NewYorkTimes "Numbers"

フリーミアムな異例の書籍販促方法：『フリー <無料>からお金を生みだす新戦略』

NHK出版から11月26日発刊予定の『フリー <無料>からお金を生みだす新戦略』は、ロングテール理論を提唱した米WIRED編集長のクリス・アンダーソンの近著『FREE』の日本語版です。同書はネット上における“無料（フリー）引力圏”をあらゆる側面から考察したもので、米刊行時に話題となったものです。わたしも監修・解説を務めさせていただきましたので、ぜひご一読いただければ幸いです。

今回、NHK出版は日本の書籍出版社として異例ともいえるプロモーションを行うことで注目を集めそうです。それは、電子版の同書を1万人限定で（1万部）無料配布するというもの。旧来の書籍プロモーションとして、新聞広告は定石ともいえますが、ネット上のプロモーションとして電子版のダウンロードを促しつつ同書を販促するという試みは、すでに米国において同書のキンドル版、オーディオ版等で行われましたが、特に保守的な出版社が多いわが国では異例の試みといえ、その成否に注目が集まることでしょう。

→ フリーミアム.jp ［Freemium.jp］

また、ライフハッカー日本版では、実業の現場においてどう“フリーミアム”を駆使するのかといったシンポジウムを11月20日に開催します。

パネラーにライブドア執行役員の田端信太郎氏、セカイカメラCOOの佐藤 僚氏、ネット上の超高機能動画編集ソフトの無料配布で話題を集めるLoiLo 取締役の杉山竜太郎氏をパネラーに迎え、その他、フリーミアムに一家言をもつ識者たちが一同に集います。無料招待枠を10名設けているので（17日締切）、ぜひご応募ください。

→ イベントの詳細ライフハッカー日本版

Twitterが火をつけた？グリコのドロリッチなうboom

偶発か？　仕込みか？　いずれにせよ、バズマーケティングとして、大いにアリではないでしょうか。

・ドロリッチなう現象を解説しているページ（ニコニコ大百科）
・ドロリッチなう発言の検索ボット
・グリコ　ドロリッチ商品紹介ページ

ユニークなティッシュ広告：ネピア＋ローソンのアドティッシュ

どんな商品でも見方さえ変えれば、メディアになるし、ビジネスにもなるという好例がこのティッシュ箱かもしれない。

これはネピアとローソンのコラボによるオリジナル・ティッシュボックスだが、なんと、箱そのものに広告を取っているため、タイアップ企画になっている。さしずめ、アドティッシュとでも呼んでおこうか。

この広告により、ティッシュ箱自体が通常価額より安価であることも消費者には嬉しい。
「人の目（アイボール）が集められる場所は、メディアである」ということを小面積で実現したのが、この事例といえよう。

広告主は男性用パフュームのAXE。グラフィックも素晴らしい。

以下は箱の裏面。美女と天使かと思いきや、悪魔？

ハンゲームのアナログサイネージ

デジタルサイネージに期待が寄せられるなか、まだまだアナログサイネージも面白いと思われる例を渋谷の道玄坂で発見した。

下は、携帯をじっと見つめる女性がカラオケボックスの前にたたずんでいるところを撮影したもの。

でも、実はこの女性は……

2008年、口コミ・マーケティングのトレンド予想とエバンジェリスト

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、SMO（Social Media Optimization）という語句の生みの親でもあるRohit Bhargava氏のブログで、SNSにおける本年のマーケティング・トレンド予測が列挙されていたので、それについて取り上げてみたい。

YellowPages.comが動画広告を配信開始

ネット上の電話帳ポータルであり、AT&T傘下の米YellowPages.comが、新たに同サービスのスポンサーに対してビデオ広告出稿を可能にすると発表した模様。サービスには二種類あり、静的な写真を音声と組み合せてスライドショーとして再生可能な広告と、ビデオによるものとのこと。

これにより、AT&Tが買収したIngenioのPay Per Callサービスと同サービスが組み合わさることで、ネット動画広告を導線としてリアルな電話回線につなげることが可能だ。このニュースは地味なようだが、動画広告のマネタイズ例として面白い。

source : BtoB
YellowPages.com
IT Express ペイパーコールの仕組みを説明した記事

企業のためのRSSマーケティング

掲題の書籍が日経BP社より７月２３日に発売されます。
今回、監修を担当させていただきました。

著者のロックは、以前よりRSS Marketing studies.netを運営し、RSSを活用したマーケティングについてコンテンツを配信してきました。

本書でも触れていますが、今回、著者のロックに彼が書いた電子書籍『Unleash the Marketing and Publishing Power of RSS』を日本の読者向けに訳出して刊行しないか、という話をし、結局、大幅に加筆修正されたものが、本書となります。

MTV Dance to Inviation、ついにスタート！

先日、お知らせしたMTV VIDEO MUSIC AWARD 2007の全容が本日明らかになりました。

ティザーサイトも、ついにベールを脱いで、司会の伊東美咲さんとホンジャマカの石塚英彦さんが登場。

MTV VIDEO MUSIC AWARDS 2007

このAWARDですが、5月26日にさいたまスーパーアリーナで開催されます。そこへ一般の方を抽選でご招待。

招待状をゲットするには、AWARDへの投票が必要です。投票は上記サイトからどうぞ。

さらに、観客席のなかでも特等席であり、セレブしか座ることが許されないモッシュピット・エリアの座を得ることも可能。
モッシュピット・エリアへのチケットを手にするには、謎のダンスビデオを真似したダンスビデオを投稿してください。

子細については以下を参照してください。

Dance to Invitation

また、本日の日経新聞にも取り上げられましたが、謎のダンスビデオをカメラ付き携帯で撮影して、静止画を指定のメアドに送ると、その画像にあわせた特典が送られてきます。これは、写真による画像認識を使った技術をつかっています。

謎のダンスビデオは、すでにYouTubeなどにも登場していますが、見て、踊って、投票…というように、いろいろと楽しんでいただければ本望です。

ブラックベリーのバイラル・キャンペーン批評から学ぶ

SMO（Social Media Marketing）の提唱者、Rohit Bhargava氏のブログに書かれた、米の人気携帯端末ブラックベリーが行ったCGMマーケティングに対する批評は、そのまま「バイラル・キャンペーン『べからず』集」になるかと思ったので、備忘録のために書いておく。

まず、このブラックベリーのキャンペーンだが、一言でいえば、ブラックベリー・ユーザーに対し、自分の人生や仕事においてブラックベリーがどう活用されているか投稿を呼びかけるものだ。

このキャンペーン・サイトをみていると、「よくできているな」と感心するのだが、なにかが違うという疑義が残る。そのなにかについて、Rohit Bhargava氏の指摘は的確だ。

米インテルによるQuad core広告キャンペーン

旧聞に属する話で恐縮ですが、昨年に行われた米インテルによるQuad Coreプロセッサーに関する広告キャンペーンを紹介したいと思います。

まず、インテルがCNETやSlashdotなどに、11月14日4時（東海岸標準時）になにかが起こる、というティザー広告を出稿。～Quad Coreは4つのプロセッサーなので、4という数字をひっかけ、4日間にわたりキャンペーンを展開～

MySpaceとYouTubeはなぜ大成功しているのか？

オンライン･マガジンSlateに投稿されたPaul Boutin氏の記事を読んだ。
記事は1日4千万ものビデオ再生を行うビデオ共有サービスのYouTubeとアマゾンよりもアクセスが多いソーシャル・プラットフォームのMySpaceについて考察されたものだ。

なぜGoogle VideoはYouTubeに敗れ、OrkutはMySpaceを超えられないのだろう。偉大なはずのGoogleですら成し遂げていないことを、MySpaceとYouTubeは短期で成し遂げた。

結論からいえば、答えはきわめてシンプルだ。そして、それが真実だとしたら、私たちサービス提供者側は気をつけたほうがいいだろう。

ヤフオクに新企画

期末ゆえか忙殺されて、なかなか更新できない日々が続いております。

さて、また身近な話題で恐縮ですが、私の会社がヤフーオークションの新企画をお手伝いしていて、激レアな商品が多数出品されているので、ぜひBidしてみてください。
この企画は5週連続にて、毎週オークションの切り口を変えてお届けするという、世界でも類をみない（？）画期的なテーマ型オークションです。

先週は「循環型LIFE」ということで、ロハス（LOHAS）がテーマでしたが、今回は「ヤフオク宝物殿」ということで、お宝グッズが続々出品されています。ヤフー！トップの右上バナーからもアクセスできるのでぜひ！

人気商品ランキングがアフィリエイトに

手前味噌な話で恐縮です。
私の会社が発行するカタロガーというクロスメディア雑誌は、ガジェットやなかなか店舗などで入手できない商品をメインに収集している。
そこまでならよくある話だけれど、このカタロガーがクロスメディアたるゆえんは、紹介している商品のほとんどが紹介ページ内に印刷された携帯バーコード（QRコード）経由で購買可能となっている点。

ボーダフォン、auのユーザーなら2万円以下の商品は、通話料と一緒に支払いが可能だ。昨年の1月に創刊し、隔月刊で刊行しているけれど、おかげさまで号を追うごとに150％づつ売り上げを伸ばしている。

そして今度、ブログのLINKリスト・サービスを手がける老舗のBLOG PEOPLEとアフィリエイト・プログラムA8netとのコラボにより、BLOG PEOPLE Loves CATALOGERを開始。