日帰りで中央道〜須玉IC〜清里〜佐久に行き、2、3時間ほど帰省。帰りは内山峠を越えて下仁田で温泉に浸かり、藤岡まで下を通り、関越から東京に。
さすがに清里は涼しく、エンジンも水温が上がらず絶好調。
清里では牧場に寄ってアイスを食べたが、ほとんどノンストップ。しかし、昔なら同じ行程を1日でこなそうとは思わない。
驚いたことに、いまの愛車は、これまで乗り継いできた15台の国産車に比べて、まったくといっていいほど別モノ。とにかく、疲れないのだ。
今回の行程
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同じルートで同じ場所を走ると、その差がよくわかる。以下、その差異を書いてみる。
1 どんなに乗っても疲労が少ない(防風はイマイチなのに)
2 同じ速度(高速域)をキープするのがカンタン!(根性不要)
3 どんなに荷物を積んでもハンドリングが変わらない
4 峠も高速もどのステージも楽しい(飛ばさなきゃ面白くない、ということがない)
ざっとそんなところで、そのくらいなら国産だって実現していそうなものだ。
しかし、なにかが決定的に違うのだ。同じコースを某国産車で走ったとき、走行時間も長く、体は限界寸前。もう二度としません、と泣きながら帰ったものだ。風呂に入る余裕などないし(バイクだと、温泉は疲れるからね)。翌週はずっとヘルニアが悪化したもの。
同じような部品で構成され、同じような装備をもち、突出したメカニズムがあるわけでもないので、なんで結果がかくも違ってくるのかさっぱりわからない。
いろいろ考えてみた。
たぶん、車体だ。
フレームはハンドル・クランプを中心に鬼のような剛性を感じる。トップとパニア積んだりタンデムしても、びくともしない。これまで乗ってきたツアラータイプの国産では、タンデムになるといきなり挙動がおかしくなったものだ。じゃあ、高剛性すぎて、しなやかさが足りないのかというと、そうではない。足腰は柔らかい。獣のよう。とってもカンファタブル。まるでふわふわ絨毯を敷いた上を走っているみたい。
う〜ん、この『硬さ』と『しなやかさ』という相反する要素を同じパッケージ内でまとめるというところで、なにか隠し味か、秘伝があるのかもしれない。
先に書いた1〜3まで、すべて車体のおかげ。4はエンジンだ。
ユーザーは皆そう言うと思うが、トラの三発は本当に素晴らしい。トラクションを感じさせつつ、回すと力感を伴いすっきりと上昇。よく言われることだけれど、ツインと四発のよいところ取り。実用的で、しかも中速がずば抜けて美味しい。シルキーという形容詞があるけれど、トライアンフの三気筒は--特に中速域--ビロードのようである。また、回してもライダーを怖くさせない。絶品だ。
そんなエンジンとシャシーを組み合わせて、かくも結果が違う車種を何種類も生み出してきたトライアンフのモジュラー方式は、生産効率を高めるだけのシロモノではなかったのだね。参りました。
ひと言でいえば「まとめあげ方」となるのだが……。そして、たぶん、そういった類い稀な「尻センサー」をもった人が決めているのかもしれないなあ。良いプロダクトって、誰か一人だけの意思が強く働いていたりするからね。
閑話休題。
わが愛車にとって、東京〜長野日帰りくらいは近所の散歩程度かと。次は北海道に陸路で行くぞ、と本気で考えています。
ところで、新しいコンパクト・カメラを数年以上ぶりに買ったのだけれど、上の2点はそれで撮影したもの。下は携帯のカメラで撮影。実はあんまり変わらないのでは?と思っていて、結局一眼を買えばよかったと激しく後悔中。ライカのレンズなんだけどねー。
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