実は、このライカ&ズミクロンのコンビですが、ワークショップ前に試写してみました(いちばん下の写真)。
いつものようにDPE屋さんで現像してもらったフィルムを自分でネガスキャンしたときに、スキャン後の補正がほとんど必要ないことに驚きました。これは、もしかしてライカについてよく言われる「プリントしやすい」ということと関係があるのでしょうか。
描写力もさることながら、澄んだように光が定着したフィルムは、お酒でいえば、大吟醸でしょうか。どおりで値段が高いわけです。ライカはカメラの大吟醸なんですね。
今後は、この「カメラの大吟醸」を使って、シチュエーション別に絞りとシャッタースピードの関係を体に刻みながら、人間測光機となって精進します。
個人的には、うろおぼえというか、付け焼き刃のにわかゾーンシステムで、ゾーンVのニュートラルグレーをどこに決めるかを常に考えて、モノを視るようにしています。今回のワーク ショップでも、自分における絶対的な基準値としての絞りとシャッタースピードを体に染み込ませる、という点で、やはり、「光を読む」ということが写真撮影の出発点という印象を受けました。
また、絞りやシャッタースピードが倍数値だとは知りませんでした。さらに、ゼラチン・シルバーの構造など。写真学校を出ていない人間としては、受講してよかったな、と。そのなかでも、特に興味深かったことは輝度についてです。
自分の言葉にしてみましょう。つまり、「肉眼はダイナミックレンジ・オプティマイザー(by SONY)標準搭載で、そのレンジ幅が異様に広い」ということでしょうか。つまり、カメラは輝度のレンジが異様に狭い。そして、それを理解したうえで、 「捨てる輝度」を決める、という感じでしょうか。「拾う輝度」でもいいのですが、自分の場合は「捨てる」感じなので。
「そんなこと教えてねえぞ!」って先生に怒られそうですが(汗)、勝手に解釈しました。わあ、ごめんなさい。
ワークショップ後、単体露出計なしで、ライカを持ち出し、勘露出で激写。しかも、ラチチュードの狭いリバーサル使用です。自分を追い込みすぎですね(苦笑)。あまり、「修行、修行」といって写真撮影が苦痛にならないといいのですが……。
ライカM5 ズミクロン35mm f2 たぶんf2.8 1/60秒(笑) Kodak 400NC ISO400
ほかの作例は以下です。感情優先モードで撮影するわたしの写真は、レンズのスペックが気になる人たちには参考にならない撮り方ですが……。
作例
・とるものがかり(B&W)
・東横スタイル(B&W)
・ちんぴライカ(B&W)
・ちんぴライカ 対 金子光晴(B&W)
・ちんぴライカ、ギャル語に出会う(B&W)
・渋谷で写真を撮るコツ(4C)
コメント