なぜなら、その本(宝島社新書)を買うのに、すでに数百円も投資したからだ。
……という愚にもつかない冗談はともかく、本書『70円で飛行機に乗る方法』には、その方法が書かれていない。
そのかわり、欧州、アジアで登場してきているLCC(ローコストキャリア)という激安航空会社についてと、なぜ日本でそれらが乗り入れることができないか等々、現代の国際航空事情について簡潔にまとめられている。
個人的に興味を惹かれたのは、日本人にとって東洋の玄関口だと思っていた成田が、すでにハブ機能を果たしていないという指摘だ。たしかに、ユー ザーからしてみれば、近隣アジアの国際空港から比較して、都心部から遠くて雰囲気が暗い成田には行くだけで気がめいる。加えて、すでに世界の新興航空界会社を受け入れる には容量オーバーが指摘され、その空港使用料の高さもネックだろう。
そのため、日本から安価に海外に渡航するならば、お隣韓国の仁川(インチョン)国際空港まで出て、そこから乗り継ぐのがいいだろう。ゆえに、仁川国際空港はアジアの新しいハブとなりつつあるのだ。
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