すっかり、カメラブログになってしまった感のある本ブログだが、だんだん旧い銀塩カメラ、しかもフルマニュアルに魅せられつつあるのはなぜだ?!
デジカメで勝負だって思っていたのに、ほうき星のシッポのごとく、クラカメがわたしをスリップストリームで追っかけてくる。いや、逆か。わたしがクラカメを追いかけているのだ。
ちなみにわたしは蒐集することに興味はないが、クラカメの機械としての美しさには慄然としてしまう。それがただのデザインではなく、機能主義の塊というあたりにひれ伏してしまうのだ。
そして、今回は……いらっしゃい!ドーブルイディエン!グーテンモルゲン!……とまあ、露語と独語で歓待なのだ。
狭い我が家にお越しいただいたのは、舶来の年代モノ二機種である。カメラ・イン・レジデント(客員カメラ)といったところか。わたしがカメラカメラカメラ…と寝ても覚めてもカメラとシャシン愛についてしか話さないので、見かねたNさんが二台も貸してくれたのだ。
Nさんがどのくらい使っていなかったかというと、ロシアで購入し、帰国したらそのまま使い方を忘れているくらい。って…ぜんぜん、使ってないじゃん!
一台はロシア製レンジファインダーのゾルキ。ライカ・フォロワーだ。レンジファインダーは一眼レフのカメラと違って、ミラーがないので、二重に写る像を重ねて調整する。
露出計もないから、勘で勝負…というのは嘘で、露出計代わりにデジカメを使おうかと(笑。
ゾルキ氏。レンズがフレームから切れた(苦笑
さらに、もう一台のスーパーイコンタは、これはもうマニア垂涎のフォールディング・カメラ(日独ではスプリング・カメラと呼称される?)で、実はわたしも近所のカメラ屋さんでコイツを見かけてから、かくも美しき高貴なボディの虜になっていた。まさにここで会ったが百年目!結納前にいきなり身体検査という運びに…。
スーパーイコンタ嬢。デザインのためのデザインではなく、機能の塊。ゆえに美しい。
しかし、ゾルキはともかく、スーパーイコンタは合焦しない。分解掃除が必要だろう。Nさん曰く、家の飾りだったたとか。とりあえず、これから試写をするので、写るか写らないのかは賭けである。ちなみにNさんは、ロシアで購入した頃にも、ほとんど写らなかったとのこと。ええっ?!
今回、上の写真撮影に使ったのはアサヒペンタックス KMにSEARS(シアーズ) MF 28mm f3.5の単焦点レンズ。このSEARS、当然ながら旧いレンズで、韓国製と書いていある。しかし、実は日本のレンズメーカーがOEMしていたので、性能据置で値段だけ安いのがお得である。マクロも使えるのだが、改めてKMのような銀塩機は旧いレンズとの相性がバッチリ!ということが確認できた。
信じられない美しさのスーパーイコンタ。なに、コレ?って皆驚くでしょう。
デジカメがただのクロモノ家電っぽくなるほどに魅力倍増ですな。
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