ニコン Z7レビューと作例 : 究極の旅カメラとして
さて、前回ですがニコンのフルサイズの本格ミラーレス一眼Z6とZ7の両機オーナーとして、その違いなどについて書きました。
Z6の作例ばかりになってしまったので、今度はZ7で撮り下ろしたものを中心に貼り付けます。
Z7 IIがすでにリリースされてから時間が経ちますが、自分はZ7から買い替えを考えていません。理由は簡単で、Z7IIは現行のセンサー並びに画像処理エンジンと同種のものが搭載されているので、現時点で感じている不満が劇的に解消されているとは思われないからです。
その不満とは、低照度におけるダイナミックレンジです。カタログ公式値では申し分ないのですが、どうもZ6と併用していると非常にシビアな印象を受けます。フィルム時代で言えば、ラチチュードが狭い感じでポジフィルムを扱っているような印象です。ですので、そのつもりで扱えば何ら問題ないのですが、高機能ゆえ普段使いできてしまうため、つい「あれ?」となってしまうのです。これについては無いものねだりなので放置しておいてください。Z7とはそのような機種なのだと割り切って使えば、特にめくじらを立てる問題ではありません。
よく言われるダブルスロットでない点は、Z6との併用でほぼ不便を感じていません。無論、JPEGとRAWを別々のスロットで保存することなどできませんが、そもそもそれだけの画像を読み込むポストプロダクションの作業が面倒なので、RAWかJPEGのどちらかでしか撮らないと割り切っています。
本当は「勝負カメラ」としてここぞというときに使おうと思ったのですが、実はそんな時は、なぜかD810を選んでしまいます(苦笑)。それはやはり光学ファインダーの良さと被写体への対応力がミラーレスには勝るからでしょうか。あとは感覚的な理由ばかり。シャッター音や操作の感触だったり。まあ、やはり長い間使ってきたカメラの延長にあるため、こちらの方が落ち着くのでしょうかね。
しかしながら、旅や出張しての撮影ではD810は重すぎます。そこでは、なぜかZ7の出撃機会が増えます。
以前はマイクロフォーサーズで旅と家族写真を撮っていました。もちろん、旅の後にはニヤニヤしながら撮れた画を確認していたのですが、やはりZ7のような高画素機で撮られた画はそのような追認を上回り、もう一度旅の景色からその時に肉眼では捉えきれなかった情景を再発見させてくれます。
前にも書いたように、ポートレートが中心の時はZ6が完璧な相棒となります。もともとはZ7を勝負カメラ、Z6をサブ機的なイメージで購入したのですが、意外にも勝負カメラの座をD810がキープしつつ、Z7は旅カメラに落ち着いたようです。新型コロナウィルスの影響で海外旅行をしていませんが、いつか再び国外に出かけられる時がきた時、きっと一緒にいるのはZ7のような気がします。
作例はいずれもJPEG撮って出しです。
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