なかなか更新がままならず、ここでは最新の活動概況をお知らせしたいと思います。
これまで長らく企業や自治体のイノベーション支援を行ってきました。まだオープン・イノベーションという言葉が流行る以前はCo Creationなどと呼ばれていたころでしょうか。
その時から、さまざまな企業や自治体のCo Creationを支援すべく、株式会社電通とともに「日本のコクリエーション・アワード」を創設し、同時に啓蒙するサイト「cotas(コタス)」というサイトを立ち上げました(現在、同サイトは電通による運営)。
そのうちに、ヘンリー・チェスブロウ氏の「オープン・イノベーション」が世間で認知され、デザインシンキングやUXデザインといったアプローチもだいぶ浸透してきたのではないかと思います。
そんな9年近くに及ぶ活動を踏まえて、今後さらに何をすべきか考えていると、イノベーションを興す手前のインキュベーションに軸足を置こうとという思いが強くなりました。
それまでお手伝いさせていただいた社内外をまたいだプロジェクトの組成とそれ自体のメディア化、あるいはアイデアソン、ハッカソン、アウトプットというものは、すでに粒度が細かくなった状態です。
しかし、そもそもなぜ、なんのために、何を解決しようとするのか、そして、そのイノベーションを通して変えたい未来とはなにか? 実はここがまったく不明瞭なまま、近視眼的なヒットだけを期待したり、その意味も顧みずに「ディスラプション」を唱えても絵に描いた餅になってしまうのではないか、という危惧を覚えます。
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最近は都外での講演が多かったのですが、今月、来月と連続するので、まとめて告知いたします。特に10月18日のイベントですが、これまでブロックチェーンに関しては企業の役員や担当者向け、あるいは金融機関等のみにてお話してきましたが、はじめて一般の企業向けにお話いたします。
また、最初と最後の講演テーマは、最新のテクノロジーや思想とは無縁のアプローチとなります。わたし自身が編集者という経歴をどうイノベーション支援や自身の事業に活用してきたか、昨年よりところどころで講演してきた「Editorial Thinking(編集的思考)」について語ります。これについては、最先端のテクノロジーやビジネスモデルを駆使せずとも、イノベーションは十分に起こせるといったものです。地方創成や企業の顧客エンゲージメントに足りないものは、この「Editorial Thinking」を駆使した場づくりだというお話になると思います。
すでにお知らせしておりますが、 TOAベルリン2018の公式報告会を開催します!
インフォバーン社とJTB社で実施した『TOA公式視察ツアー2018』および前年度の参加メンバーの方々も含めて、ご登壇・ご歓談いただきます。ちなみに上のイラストは視察ツアーご参加者のご家族によるものです(!)
SXSWとTOAはなにが違うの? ベルリンの起業文化はどうなの? などなど、参加された方々の生の声をお聞きください。また、詳細なTOAレポート資料の配布と懇親会を予定しています。
7月26日19時〜 @エイベックス本社17F
8月8日19時〜@インフォバーンKYOTO 8F
皆さまのご参加をお待ちしております!
今年は通年の7月開催から前倒しとなり、6月開催となったTOA2018ですが、いよいよ開催日が20、21日と迫ってきました。わたしもこれから飛行機に乗って現地に向かいます。
今年はメインスポンサーにダイムラーグループを迎え、さらに昨年から始まった屋内展示場のHouse of Teckもスペースを拡大。見どころは大きくわけると、20日のカンファレンスは、ブロックチェーンの有力スタートアップが集結、21日はモビリティ系を太い幹として、各分野の注目スタートアップや識者たちが登壇します。
さらに、今年はDT50といって欧州のデジタルトップ企業によるピッチ・コンテストのファイナルが、21日TOAで終日開催されます。こちらも要注目です。
わたしが随行するTOA公式視察ツアー2018では、詳細な情報およびお薦めプログラムを毎朝レクチャーさせていただきますが、本記事ではわたしが注目する企業をいくつか紹介します。
投稿情報: 08:06 カテゴリー: What's new ?, お知らせ | 個別ページ | コメント (0)
昨年に続き、各業界からの反響が大きかったため、2018年もTOA 公式視察ツアーを開催いたします。すでに明日出発となりますが、まずは、視察ツアーの中身と、TOA2018の見どころについて、簡単にお伝えしたいと思います。
TOA公式視察ツアーは、ベルリンのTOAと日本におけるパートナーシップを結ぶ株式会社インフォバーンが企画し、株式会社JTBが主催するものです。
そのメニューをかいつまんで説明します。
まずは、TOA本社による見どころの概説ほか、TOA創業者が創設したベルリンのコ・ワーキングスペースAhoy ! に入居する注目スタートアップとのミートアップが含まれます。
それに加えて、毎年訪問先が変わりますが、今年は以下を予定しています。いずれも日本企業の視察団が初めて立入る場所が多く並びます。
投稿情報: 08:13 カテゴリー: What's new ?, お知らせ | 個別ページ | コメント (0)
昨年に続き、今月4月25日(水)都内にて、「
TOAワールドツアー・シリーズは、ベルリンのTOAが世界の各都市で開催するスピンオフ・イベントです。世界のイノベーターたちを繋ぐことを目的に2016年より開始。2018年はすでに南アフリカのケープタウン、米テキサス州オースティンでも開催されました。オースティンではSXSW開催中にわたしたちもスポンサードして、盛会となりました。
今年で二回めの東京開催となる「TOAワールドツアー東京」は、株式会社インフォバーンとTOAの共催イベントとなります。20名以上のスピーカーを国内外から招聘します。そして、TOAワールドツアーのオーディエンスの中核層は、大企業の新規事業担当者、スタートアップ起業家、各分野のイノベーターたちで構成されます。
前回から続けて、TOA2017の見どころのひとつである、ユニークな登壇者の顔ぶれを紹介します。
ダイソンに認められた自然エネルギーのスタートアップ、 誰もが使える暗号化メール、AIによる画像認識機能のAPI
Moya Powerの創設者でCEOのCharlotte Slingsby氏は英ジェームズ・ダイソンが創設したダイソン・アワードの受賞者です。薄いプラスティック製のシートが風力発電を行い、蓄電していきます。即効性の高さやデザイン性も素晴らしく、注目されています。
前回に続き、TOA2017の見どころを解説していきます。
TOA2017の見どころ 3 : 登壇者たちがとにかくヤバい! 空飛ぶ自動車から、人間のサイボーグ化、ブロックチェーンによるスタートアップ投資まで、日本人の知らないスタートアップが一堂に!
毎年、あらゆる領域からユニークなゲストを招き、話題には事欠かないTOAのピッチですが、今年のラインアップが発表されました。その数すでに99名! これからもまだ追加がありえるため、本記事は6月3日時点の人選を基に作成しています。
今回、わたしの独断と偏見によって「この人の話を聞きたい & 会いたい!」リストを挙げてみたいと思います。とにかく人数が多過ぎて全員を紹介するのが難しいため、あくまでご参考まで。ご自身でもチェックすることをお薦めいたします。
未来の交通手段? フライングカー, 中東のプリンスは連続起業家, ブロックチェーンで資金調達可能な市場が誕生, IoTAでモノの経済を推進
わたしが聴きたいピッチのナンバーワンは、スロヴァキアのスタートアップで、空飛ぶ自動車を製造するAeroMobilのCEO/共同創設者のJuraj Vaculik氏の講演です。完全自動操縦も視野に入れて開発中のAeroMobilですが、価格は数千万円になるそうです。
この後も紹介は続きます。
撮影:Christian A. Werner, Funkhaus Berlin, July 2016.
2012年から始まったTOA(Tech Open Air)は、領域横断型のユニークなテック・フェスです。IoT、ブロックチェーン、AI、VR/AR、ビッグデータ、農業、エネルギー、音楽、モビリティ、社会課題、政治まで、さまざまな領域のイノベーションが一堂に介します。開催中には世界中から著名なベンチャー起業家やアーティスト、DJ、クリーエーターたちが集まり、ベルリン市内ではサテライト・イベントも盛りだくさん。バンド演奏、DJイベント、パーティー、あるいはハッカソン、有名企業によるオープンハウスなどさまざまな催しが行われます。
昨今、ベルリンのスタートアップ・シーンに対して世界からの注目が高まるなか、今年のTOA 2017はさらに昨年を上回る規模となるでしょう。ここではTOA2017の見どころを解説したいと思います。