さようなら、ハナちゃん
2020/09/08
気がつくと、ケースの透明な壁に貼りつき仁王立ちのハナちゃん。我が家のカブトムシで紅一点の彼女は、産卵後に単身ケースでいつも動きまわり、そうでないときはゼリーに頭を突っ込んだまま寝ていたりしていました。立ったたまま静止状態というのは、ちょっと妙だなと。
次に見たとき、ハナちゃんは伏したまま動いていませんでした。
触れてみたら、わずかに触覚が動いただけ。どうやら、これが文字通りの虫の息かも。
そのまま触れずに、保育園から帰ってきた息子とハナちゃんを再度確認。すでにハナちゃんは息絶えていました。関節がダラリと垂れて、動きません。コクワガタのメスたちはよく死んだフリをするのですが、ハナちゃんに限ってそれはなし。
翌日に息子と共にハナちゃんと彼女が過ごしたケースの土と一緒に、川のそばにある木の下に埋めました。合掌。
「ハナちゃん、死んだー。嫌だなー。なんで死ぬの?」と息子。
ジローもタロー・ザ・キングももうじき死ぬよ、と教えてあげたら「そんなの嫌だなー」と。ついでに「パパもいつか死ぬよ」と言ったら、「ぼくがオトナになってからだね」と冷静な答え。
ハナちゃんは逝ってしまったけれど、ハナちゃんの子どもたちがたくさん残りました。人間よりもライフサイクルが速い虫だからこそ、生命の廻りとかいろんなことについて考えさせられました。
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